
国内繁殖個体(CB)と野生捕獲個体(WC)
CB個体の特徴としては、国内繁殖ではWCに比べ飼育下での繁殖なので、環境に順応しやすく安定的です。
また 寄生虫の有無の面でも比較的安心です。 ちなみに日本に生息する寄生虫は外来生物であるリクガメにはほぼ寄生しないと言われています。
CBは比較的ギリシャやホルスなどの種は高価になる傾向が強いですが、 その後、飼育する上では比較的トラブルも少なく立ち上げもスムーズに行く事が多く、個人的な経験では安価なWCのが後々金銭面で負担がかかりました。
※サイテスI記載種や希少な種類のリクガメは逆にWCのが価値があり高価な場合があります。
また、繁殖させる方法があまり確立されておらずWCしか流通してない場合もあります。
WC個体の特徴は、野生動物本来の性質があり個体のサイズもCBより比較的大きくなります。 また、背甲が自然下で太陽光を浴びて育った為、本来の綺麗な凸凹の少ない滑らかな甲羅を持つ個体が多いです。
CB個体ではなかなかそのような綺麗で滑らかな背甲に育てるのにはUVB照射の絶対量や餌の多彩性は到底WC個体には及ばず難しいみたいです。
ただし 海外輸入での過密輸送による個体へのストレスが溜まりやすいです。
海外輸入は一概には言えませんが、特に比較的安価なギリシャやホルスは何百匹単位で小さな木箱に無理矢理詰め込まれて輸入される事が当たり前です。
その為、輸送時に個体が排泄する糞尿で寄生虫や病気が蔓延してヘルペス等の恐ろしい細菌感染症を保菌していたり、寄生虫が寄生している可能性があります。
まとめ
CB・WCとは
よく爬虫類専門店やペットショップで販売されている個体にCB・WCと明記されてる事があります。
それはその個体がどのような経緯で店頭に並んでいるかの判断が出来ます。
『CB』
キャプティブブレッド
交配から生まるまで人間の飼育下による個体
『WC』
ワイルドコート
現地採取の野生個体
『CH』
キャプティブハッチ
妊娠・抱卵している野生個体を飼育して産卵・孵化させた個体
『CR』
キャプティブライズ
野生の駆虫トリートメント済みの個体(飼い込み)
『Hatch』
ハッチ
人工的に卵を孵化させる事で孵化日を表す。
『Hatchring』
ハッチリング
人工的に孵化した仔のこととなります。