感覚疾患 （馬）

中耳炎としても知られる側頭舌骨変形性関節症（THO）は、中耳および側頭舌骨関節の進行性疾患であり、茎突舌骨および斜体側頭骨を侵します。THOは、世界中のあらゆる年齢、品種、性別の馬に発症します。THOは、血行性もしくは中耳からの感染によって...

伝染性角結膜炎は、ピンクアイとしても知られており、結膜に炎症が起こることです。炎症は、環境刺激物への反応、ウイルスや細菌の感染など、さまざまな理由で起こります。両眼、もしくは片眼だけが炎症を起こしている場合もあります。結膜炎が片眼に見られる...

MCOA症候群は遺伝性の眼疾患で、主に銀色の被毛の馬に多く見られます。馬は、MCOA症候群を不完全優性形質として受け継いでいます。MCOA症候群は、銀色の被毛を有するロッキーマウンテン種の馬に高頻度で発生しています。この銀色の被毛の特徴は、...

角膜真菌症は馬の正常眼内細菌叢の変化によって引き起こされる重篤な眼疾患です。共生眼真菌または環境病原性真菌の角膜実質への侵入によって引き起こされます。通常は、眼の外傷または細菌感染の既往に続いて起こります。角膜真菌症は、温暖で湿度の高い気候...

免疫介在性角膜炎 (IMMK) は馬に発生する非感染性角膜疾患群です。IMMKは、角膜潰瘍または重大なぶどう膜炎を伴わない慢性の角膜混濁を特徴とします。IMMKを角膜炎の他の原因、特に感染性病原体が関与する原因と鑑別することが不可欠です。I...

馬の眼虫病は、眼虫（テラジア属：Thelazia spp.）という寄生虫が原因で、イエバエ科の近縁種の非刺咬性バエによって感染します。通常、涙眼虫（テラジア・ラクリマリス：Thelazia lacrymalis）がほとんどの発生に関連する寄...

月盲としても知られる馬回帰性ブドウ膜炎 (ERU) はウマの失明の主要原因です。正確な罹患馬数は不明ですが、米国では10～25%もの馬がERUに罹患していると推定されており、馬自身の免疫系が眼内組織を攻撃する、痛みを伴う免疫介在性疾患です。...

好酸球性角膜炎または角結膜炎 (EK) は馬の眼の角膜を侵す慢性炎症性疾患です。突然発症する傾向があり、病状は急速に進行します。米国の中部大西洋沿岸地域では、通常は夏季に馬に発生します。EKは片側または両側の眼に生じることがあり、1シーズン...

角膜潰瘍は、角膜上皮の欠損およびその下の角膜実質の露出がある場合に生じます。馬によくみられ、迅速で早期の対応と積極的で正確な治療を必要とする視力を脅かす疾患です。馬の角膜上皮は、角膜および結膜の表面に通常存在する潜在的病原性細菌または真菌の...