出血・止血および輸血輸血の副作用(reactions following transfusion) ~ 大別すると技術的な誤りと管理上の誤りがあります 輸血によって発現する不都合な生体反応を総称して輸血副反応、また小輸血副作用と呼びますが、その主体は抗原抗体反応です。副作用の発生要因はかならずしも一様ではありませんが、大別すると技術的な誤りと管理上の誤りがあります。前者では血液型の判定およ... 2022.02.05出血・止血および輸血
出血・止血および輸血輸血法(administration of blood) ~ 詳細な臨床諸検査を行って異常の有無を検査し、供血に支障のないものを選定します 供血動物の検査採血に当てる供血動物については、その健康状態、既往症、年齢、体重などについて検査し、特に伝染性疾患、循環機能、肝機能、血液所見などについての詳細な臨床諸検査を行って異常の有無を検査し、供血に支障のないものを選定します。特に血液... 2022.02.04出血・止血および輸血
出血・止血および輸血輸血の適応症(indications)と禁忌(contraindications) 輸血の目的として挙げられる体液量や循環血液量の維持、血液の酸素運搬能の急速増加のための赤血球の補給、栄養補給として血中蛋白濃度の増加、造血機能に対する有効な刺激、止血のための血液凝固機能の促進維持、各種免疫体の付与、免疫作用など、輸血はその... 2022.02.03出血・止血および輸血
出血・止血および輸血新鮮血および保存血(fresh blood and stored blood) ~ 犬の輸血の場合には新鮮血はもちろん保存血使用の場合にもミクロフィラリア(mf)陰性の血液を使用しなければならない 輸血の目的である赤血球の補給、循環血量の維持、栄養学的価値、抗体補給、止血、造血機能に対する刺激などとあわせて緊急処置としての効果を期待するためには、給血動物から採取した新鮮な血液成分のすべてを余すところなく、そのまま輸注する全血輸血が望ま... 2022.02.02出血・止血および輸血
出血・止血および輸血供血動物の選択(donors and recipients) ~ 輸血に使用される供血動物は、健康で栄養状態が良好で、異常を認めないものを選択 輸血に使用される供血動物は、健康で栄養状態が良好で、異常を認めないものを選択しますが、特に病原性微生物や寄生虫などに感染しあるいはそれらを保有するものは、第一義的に避けなければいけません。このため臨床諸検査を厳密に行い、その恐れのないことを... 2022.02.01出血・止血および輸血
出血・止血および輸血犬の血液型 ~ 猫の赤血球型 ~ 交差適合試験(cross matching) 犬の血液型はvon Dungern & Hirschfeld(1914)により最初に分類されました。以来、今日までの70年間に数多くの報告がみられますが、それらの中でとくに注目されるのはYoungとSwisherらによる一連の報告です。その... 2022.01.31出血・止血および輸血
出血・止血および輸血牛の血液型・馬の血液型・豚の血液型・緬羊の血液型 牛の血液型Ferguson(1941)によって牛の親子間の同種免疫を行って免疫溶血素をつくり、溶血反応によって40の血液型を分類したのが基礎となっています。その後各国でも研究され、国際的にも広く抗血清の比較同定が進められています。現在までに... 2022.01.30出血・止血および輸血
出血・止血および輸血輸血(Blood Transfusion) ~ 血液の適合性(blood compatibility) 輸血出血のため大量の血液喪失があった場合、あるいはショックや低蛋白血症、二次的貧血などの際に、新鮮な健康血液を補給して失われた生体の機能を回復し、生命を取り止めるためには、輸血はきわめて有効であるとされています。古くから血液中には何かきわめ... 2022.01.29出血・止血および輸血
出血・止血および輸血播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation(DIC)syndrome) 播種性血管内凝固症候群止血障害のうちで、先天性の血友病Aに見られるように明らかに凝固因子中の第Ⅷ因子(他に第Ⅸ因子欠如もある)の活性のみが欠如しておこる凝固障害の場合と異なり、肝疾患(肝硬変・急性肝不全)、白血病、敗血症、ショック、腎疾患、... 2022.01.28出血・止血および輸血
出血・止血および輸血血液凝固障害 ~ 線維素溶解現象(線溶) 生体が損傷をこうむった際にみられる出血においては、破壊された血管をただちに修復して血液をできる限り血管内に保有し、かつ血流に障害をおこさないために、止血機構(hemostaticmechanism)が作動する。その作用は血管、血小板、破損血... 2022.01.27出血・止血および輸血
出血・止血および輸血止血(Hemostasis) ~ 大量の出血になるとショック状態の招来、感染などの危険もあるので、止血法を行わなければなりません 全身に甚大な影響を与えないような出血は自然止血の原理により処理されるのであまり支障をきたしませんが、大量の出血になるとショック状態の招来、感染などの危険もあるので、止血法を行わなければなりません。また創傷における局所的出血でもその処置に必要... 2022.01.26出血・止血および輸血
出血・止血および輸血出血Hemorrhage(Bleeding) ~ 出血は損傷の重要徴候の一つで、病状の経過、治療処置などに深い関連を有します 組織が損傷をこうむり離断されると、血管もまた損傷を受けて出血をみる。出血は損傷の重要徴候の一つで、病状の経過、治療処置などに深い関連を有します。出血の程度は損傷をうけた血管の状態によって左右されますが、また加わった外力の種類によっても異なっ... 2022.01.25出血・止血および輸血