駆虫薬

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抗コクシジウム薬(coccidiostats) ~ 最も大きな被害を与える種は盲腸に寄生する盲腸コクシジウム

鶏のコクシジウム症はEimeria属原虫による疾病で、常在性で多発性の疾病です。鶏に寄生するEimeria属には9種が知られていますが、経済的損失を与える重大疾病を起こすのは6種です。最も大きな被害を与える種は盲腸に寄生する盲腸コクシジウム...
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抗タイレリア薬(drugs for theileriosis) ~ 駆虫薬としては、8-アミノキノリン誘導体が有効

本邦で重要なタイレリア病は牛の小型ピロプラズマ病であり、育成牧場に多い。マダニ駆除や輪牧によって予防し、また発病個体を治療している。駆虫薬としては、8-アミノキノリン誘導体が有効です。ジミナゼンも有効ですが、安全面で落ちる。パマキンとプリマ...
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その他の原虫疾患に用いる薬物

●鶏ロイコチトゾーン(chicken leucocytozoonosis)鶏ロイコチトゾーンの感染による鶏の重要疾病で、発生すれば経済的被害が大きい。現在知られている有効な予防法はスルファジメトキシンとピリメタミンの配合剤を飼料に添加して夏...
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抗トキソプラズマ薬(drugs for toxoplasmosis) ~ 予防治療が必要な動物は豚、犬猫

トキソプラズマは多くの動物種に寄生しますが、予防治療が必要な動物は豚、犬猫です。現在用いられている薬剤は増殖型細胞に有効ですが被嚢型原虫には無効です。サルファ剤(sulfa drugs)スルファジメトキシンやスルファモノメトキシンを筋肉内に...
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吸虫駆虫薬(antitrematodal drugs) ~ 吸虫駆虫薬としては主として牛の肝蛭症に有効な薬剤が用いられている

牛の肝蛭駆虫薬本邦における家畜の吸虫症では牛の肝蛭症(かんてつしょう)だけが多発疾病です。したがって吸虫駆虫薬としては主として牛の肝蛭症に有効な薬剤が用いられています。本邦の乳牛飼育では粗飼料に稲わらを用いているので、水田にヒメモノアラガイ...
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抗バベシア薬(drugs for babesiosis) ~ 駆虫薬としてはジアミジン誘導体が有効

本邦におけるバベシア病は牛(Babesia ovata,B.bigemina,B.bovis)と犬(B.canis,B.gibsoni)に発生します。牛では放牧中の乳牛育成牛に多い。これはピロプラズマ原虫の発育に必要なマダニやネズミが高い密...
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家畜に寄生する主要原虫一覧

鶏●盲腸コクシジウム(Eimeria tenella)汚染常在、孵化後数日で発症、高致死率、要予防●小腸コクシジウム(Eimeria sp)汚染常在、高発症率、要常時予防●ロイコチドゾーン(Leucocytozoon caulleryi)ヌ...
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有機リン化合物(organophosphorus compounds) ~ 鳥類に対しては毒性が強いので用いられない

有機リン剤は、その中程度毒性化合物の徐放性製剤や低毒性化合物が駆虫剤として用いられています。体内動態有機リン化合物は吸収性のよい化合物です。低毒性有機リン化合物は吸収されてから小腸内に再分泌されます。しかし再吸収もされるので大腸内濃度は一般...
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その他の線虫駆虫薬について

●ピペラジン(piperazine)この薬物は水への溶解性が良い。安定性が悪いので各種の酸との塩として用いる。生体内動態吸収性の良い薬物で、経口投与後上部消化管で急速に吸収されます。消失は速やかで、24時間以内に体内から消失します。30~4...
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四水素ピリミジン類(tetrahydropyrimidines) ~ 馬では円虫類への駆虫効果が高い・馬胃虫や馬バエ幼虫には無効

ピランテルとモランテルが知られており、前者はヒトの回虫症の第1選択薬となっています。後者は動物専用薬です。●ピランテル(pyrantel)ピランテルは酒石酸塩とパモ酸塩で用いられる。前者は水溶性ですが、後者は水に溶けない。水溶性での安定性は...
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条虫駆虫薬(anticestodal drugs) ~ 条虫の駆虫が必要となるのは主として犬猫

条虫の駆虫が必要となるのは主として犬猫です。馬の葉状条虫も多数寄生では問題になりますが、条虫駆虫薬は高価ですから有用性がない。国外では安価なフェバンテルを用いています。また、ビチオノールでも駆除が可能です。プラジクァンテル(praziqua...
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糸状虫症に用いられる薬物について

犬糸状虫症は本邦における多発病の一つですので、その駆虫薬は重要医薬品となっています。使用薬物については虫の発育段階によって異なります。成虫駆虫薬成虫は右心室に寄生しているので、急激な駆虫は多数の死虫の肺動脈への進入を意味し、危険です。しかし...
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イミダゾチアゾール類(imidazothiazoles) ~ レバミゾールは消化管内寄生虫と肺虫に対して強い駆虫作用を示す

レバミゾール多くの動物に寄生する寄生虫に広範囲な殺滅効果を示し、また高等動物に対して免疫調節作用をもつ薬物として知られています。●生体内動態経口、皮下注、経皮で用いられますが、いずれの場合にも吸収は速い。投与後1日以内に投与量の40%が尿へ...
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イベルメクチン(ivermectin):マクロライド系駆虫・殺虫薬 ~ 多くの昆虫・ダニに対しても殺虫効果がありますが、無効である種も散見される

放線菌が生産する殺虫性物質アベルメクチン(avermectin)の科学誘導体。大型ラクトン環が母核となっているが抗菌性はない。科学発酵生産によって得られるアベルメクチンは4種類の化合物の混合であり、そのうちB₁化合物を主体とする部分を科学的...
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アミノ配糖体抗生物質(aminoglycoside antibiotics) ~ 低濃度を飼料添加して長期にわたって投与を続ける方法に用いる

この系の抗生物質のうち、ハイグロマイシンBとデストマイシンAは抗菌性以外に駆虫作用を持っている。ハイグロマイシンB(hygromycin B)ハイグロマイシンBはアミノ配糖体抗生物質ですが、粘膜刺激性の強い化合物であるから過量を投与すれば、...
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