腸の疾患直腸憩室・直腸麻痺・直腸の腫瘍 直腸憩室(diverticulum of the rectum)直腸憩室は直腸が部分的に拡張したもので、犬に発生し、稀れに馬にもみられる。慢性の糞便停滞coprostasisが存在する時に、糞の圧迫によって生ずるもので、先天性に発生すること... 2022.06.11腸の疾患
腸の疾患円盤結腸の捻転・前腸間膜動脈の塞栓・直腸脱および”しぶり” 円盤結腸の捻転(torsion of the spiral colon)まれに牛に発生する。腸閉塞の一つです。円盤結腸が回盲結口の近くで捻転し、そのため、円盤結腸内にガスが充満し著しく膨大する。すなわち、いくつかの膨脹したループにふれ、また... 2022.06.10腸の疾患
腸の疾患腸の損傷(injuries of the intestine) ~ 腟よりの損傷・手術による損傷・盲腸の食滞(便秘)、拡張および捻転 腟よりの損傷分娩時に、胎児の一部によって直腸壁に穿孔がおこることがある。この場合、多くは直腸腟瘻rectovaginal fistulaが形成され、不妊の原因ともなる。会陰部を切開し、直腸および腟の裂孔を閉じる手術が行われている。直腸瘻:直... 2022.06.09腸の疾患
腸の疾患腸の損傷(injuries of the intestine) ~ 肛門およびその周辺よりの損傷 腸の損傷腸の損傷を大別すると、腹壁損傷による損傷、腸管内容・異物による損傷、肛門およびその周辺よりの損傷、腟よりの損傷、手術による損傷、が主なものです。腹壁外から腸に加えられる損傷腹壁の挫傷、挫創、刺創などにより腸破裂、腸穿孔、腸挫傷をおこ... 2022.06.08腸の疾患
腸の疾患腸閉塞(intestinal obstruction or ileus) ~ 診断 腸閉塞の診断腸閉塞の診断には腹痛、嘔吐、腹部膨満、排糞減少ないし停止、粘液あるいは血便の排出、食欲減退または廃絶などの臨床症状、直腸検査所見、脱水状況、尿中インジカンの証明およびX線所見などによって行われますが、経過の急な場合も多いので、試... 2022.06.07腸の疾患
腸の疾患腸閉塞(intestinal obstruction or ileus) ~ 機能的腸閉塞 閉塞に伴う諸種の変化は、ほぼ機械的腸閉塞と同様です。ただ閉塞の原因が腸管の痙攣または麻痺によるものであって、機械的腸閉塞にも部分的には合併する場合もある。症状腸閉塞の種類、程度により、また動物の種類により症状は異なるが、主なる臨床所見は腹痛... 2022.06.06腸の疾患
腸の疾患腸閉塞(intestinal obstruction or ileus) ~ 機械的腸閉塞 羊癒着による単純性閉塞、あるいは重積が結節虫Oesophagostomum columbianumの寄生、あるいは長期の輸送によって発生します。また、第一胃内の線維塊が十二指腸に移動して閉塞をおこすことがあります。子羊では腸間膜の捻転がおこ... 2022.06.05腸の疾患
腸の疾患腸閉塞(intestinal obstruction or ileus) ~ 馬・牛 腸閉塞はイレウスileus、腸不通症ともいう。腸管内容の通過が障害された状態であって、内容通過が完全に阻止されたものと、内容通過が一部は可能なものとに分かれ、前者は急性症状を示すものが多く、普通これを腸閉塞といい、後者は概して慢性であって、... 2022.06.04腸の疾患
腸の疾患腸の疾患(Diseases of the Intestine) ~ 検査法・先天性異常 検査法腸疾患診断のための検査の着眼点は、腹痛、炎症、内容の通過障害、消化吸収障害などの有無です。そのため、次の諸検査を行います。ただし、胃・肝臓・膵臓・腹膜など腹腔内疾患の所見も検査結果に総合されることもあるので、それらとの類症鑑別が必要で... 2022.06.03腸の疾患
腸の疾患腸の疾患(Diseases of the Intestine) ~ 小腸・大腸 胃(反芻獣では第四胃)から後送された内容を、腸では、さらに各種の消化液および腸内微生物の作用、さらには腸管運動による攪拌によって消化し、それを吸収する。また腸管運動により、次々と内容を後送し、さらに糞の形成と不要物の体外排除が行われる。腸は... 2022.06.02腸の疾患