Buxtonella sulcataは世界にかなり高率に分布しており、本邦でも鳥取地方のホルスタイン牛308頭のうち64%の高率に存在が確認されています。
この原虫の病原性については不明確ですが、ほかの原因による大腸炎に関連して病原性が誘発されることが考えられます。
この原虫によって潰瘍性結腸炎が生じ、粘膜には壊死組織に覆われた多数の潰瘍があり、粘膜下織に細胞浸潤がみられ、原虫が検出される。また、肝中心静脈と小葉内に本原虫と思われる虫体が検出されている。
この原虫が寄生する牛に症状はみられないとしているが、牛の繊毛虫寄生によると考えられる食欲不振、下痢、衰弱などの症状が知られています。
バクストネラ感染症の治療および予防
この原虫の寄生が直ちに発症をみるものではないから、健康状態であれば治療は必要としない。この原虫の寄生があって大腸炎症状を認める場合には、他の関連する原因について検討し、その治療を行います。
この原虫の駆虫・予防法についての情報はみられない。