牛海綿状脳症(BSE)は、狂牛病とも呼ばれ、脳と脊髄の海綿状変性を引き起こす牛の致命的な神経変性疾患です。
BSEは、細胞の構成成分蛋白の一種であるプリオンと呼ばれるタンパク質が理由は不明ですが、ウシの中枢神経系に損傷を与える有害な病原性型に変化したと考えられています。
BSEが初めて確認されたのは1970年代で、これは牛の飼料に他の牛の一部が混入していたことや、スクレイピー(伝達性海綿状脳症)に感染した羊の肉(肉骨粉の形で)が混入していたことが原因と考えられています。
スクレイピーはめん羊と山羊のプリオン病です。
統計:英国では、2010年末までに184,500頭以上の牛群で35,000頭以上のBSE症例が発生しました。
潜伏期間:BSEは潜伏期間が長く、牛が発症するまでに 30ヶ月から8年かかることがあります。通常、4~5歳の成牛が罹患します。
症状
●神経過敏
●攻撃的
●沈鬱状態
●体重減少
●異常姿勢
●強調運動失調
●麻痺
●起立不能
●泌乳量の減少
治療
※有効な治療法はありません。
予防
※肉骨粉を含む牛用飼料を給与しないこと