骨の腫瘍(Bone Tumors) ~ 良性骨腫瘍(benign bone tumor)


骨の腫瘍について



骨腫瘍は大別すると良性と悪性に分けられます。


また骨の構成々分のうち骨形成能に関係ある組織によって生じたものを骨性腫瘍(osteogenic tumor)といい、骨形成能に関係のない骨髄細胞・結合織・血管およびリンパ管内皮細胞・脂肪などに由来する腫瘍を非骨性腫瘍(nonosteogenic tumor)と呼んでいます。


骨腫瘍は犬・猫に多発し、馬・牛・緬羊がこれにつぎ、一般に壮老齢のものに発しやすい。


骨腫瘍を理解するためには、骨の発生・解剖・病態生理などの知識を十分に習得しておく必要があり、また診断にあたっては、とくに患畜の年齢・発生部位・全身症状などをよく調べ、さらにX線検査や病変部の生検の結果を総合的に検討してから治療を行うべきです。

良性骨腫瘍について



良性骨腫瘍には、骨腫・軟骨腫などがあります。


骨腫(osteoma)には骨膜から直接発生する外骨腫(exostosis)と、軟骨に由来する内骨腫(enostosis)の2種類があります。


家畜では外骨腫に相当する骨瘤が馬に多発し、ときに牛にもみられます。これは骨の損傷または限局性の異常刺激による骨骨膜炎の結果生ずるものが多く、本来の骨腫から除外されるべきでしょう。


軟骨腫(chondroma)には、正常な軟骨組織に発生する外発軟骨腫(ecchondroma)と、それ以外の部位で迷入により発生する内発軟骨腫(enchondroma)があります。


家畜では本症の発生は比較的まれで、ときに犬の短管状骨にみられます。


また犬・猫の乳房の腫瘍のなかには、骨成分の形成、すなわち骨腫・軟骨腫をみることがあります。なお、軟骨腫はときに悪性化することがあるから注意を要します。

キジと水鳥 仲田幸男
キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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