細菌性肺炎は上気道感染症で、多くの場合、既存の呼吸器感染症の二次合併症として発生します。臨床症状は、肺炎の種類、ヤギの年齢、健康状態によって、軽度から重度まで様々です。
過去の感染やマイコトキシンの摂取により免疫が弱っているヤギは、細菌(パスツレラ菌やマンへミア菌)に感染しやすくなります。
肺炎の原因には様々な種類があるため、獣医師と連携して具体的な原因を特定し、最も効果的な治療法を見極めることが大切です。
症状
●40℃~41.1℃の発熱
●鼻の粘液膿性分泌物
●眼脂(目やに)
●無気力、不活発
●食欲不振
●呼吸困難
●湿った、痛みを伴う咳
治療
※抗生物質
ペニシリン、アンピシリン、テトラサイクリン、タイロシン、セフチオフル、またはフロルフェニコール
※管理・環境変化
換気を最適化して湿度を下げ、理想的には納屋の窓や壁の結露を最小限に抑えます。
※ビタミン補給
食餌にビタミンEとセレンを追加する。
予防
※ヤギには常に適切な換気を行う。
※バランスのとれた食餌を与える。
※新しく導入したヤギは、少なくとも2週間、群れから隔離する必要があります。