耳介内乳頭腫は、馬の耳の内側表面に円形から楕円形の白い隆起した乳頭状の色素脱失した皮膚病変が小範囲で発生することが特徴です。
感染性はありますが、良性の皮膚病なので心配はありません。
耳介内乳頭腫の原因
耳介内乳頭腫は、エクウス・カバルス・パピローマウイルス:Equus caballus papillomavirus(EcPV)というパピローマウイルスの感染によって起こります。
このウイルスはブユ (シムリウム属:Simulium属)によって広がります。
耳介内乳頭腫の地理的到達範囲は、一般的に北米の馬に限られていますが、最近、米国やカナダから輸入された馬からニュージーランドに持ち込まれています。
耳介内乳頭腫の兆候
耳介内乳頭腫のある馬は、人が耳を触ることに非常に敏感な傾向があり、端鋼や頭絡を着脱しようとすると暴れることがあります。
また、耳介内乳頭腫のある馬は、誰かが耳にそっと触れただけでも、頭を上げたり、すぐに離れたりすることが多い。
症状
●内耳の隆起した白い乳頭腫
●耳と頭の過敏症
●端鋼の着脱が困難
●肥厚、角質化した皮膚
診断
●病歴
●臨床兆候
●身体診察
●生検
●PCR
治療
※イミキモド治療
※外用クリーム
※管理-ハエ忌避剤の適用
予防
※防虫
※耳までカバーするフライマスクを着用する。