アトピー性皮膚炎(AD)は、馬に見られる慢性的な免疫介在性の炎症性皮膚疾患です。
アトピー性皮膚炎は、遺伝的素因とアレルゲン(ほこり、かび、花粉)などの環境要因との相互作用の結果として発症します。
これは、馬が皮膚バリアの損傷を修復することができないために起こります。この病気は、関与するアレルゲンに応じて、季節的にも非季節的にも発生します。
ダッチ・ウォームブラッド種、モルガン種、パソ・フィノ種、スウェーデン温血種、オルデンブルグ種、ハックニーホース種、アラブ種、アラブ/サドルブレッドの交雑種、ポーランドのアラビアなど、アレルギーを発症しやすい馬種があります。
痒みが主な症状ですが、皮膚病変は軽度の発赤から重度の苔癬化まで様々です。
症状
●強いかゆみ
●膨疹
●脱毛
●角層が塊となってはがれていく肌状態
●苔癬化
診断
●病歴
●臨床兆候
●身体診察
●皮内テスト
●血清IgE検査
治療
※アレルゲン特異的免疫療法(ASIT)
※コルチコステロイド外用剤
※減感作
※誘発因子の回避
※飼料の変更
※干し草を水に浸す