アルキル化消毒薬(alkylating disinfectants) ~ 全ての微生物に対して完全な殺滅作用が期待できる



アルキル化薬は滅菌薬として用いられる。

消毒作用



全ての微生物に対して完全な殺滅作用が期待できる。アルキル化薬は蛋白や核酸のNH₂、SH、プリン環内Nをアルキル化する


アルキル化薬は芽胞に対しても有効ですから、核酸のアルキル化が滅菌にとって重要であると考えられます。欠点は速効性とは言えない点です。

ホルマリン(formalin)



ホルムアルデヒドの35~38%水溶液です。ホルムアルデヒドの殺菌力は強力であるが遅効性です。0.5%液では細菌を殺滅するのに12時間、芽胞を殺滅するのに2~4日が必要です。


8%でも芽胞を殺滅するには18時間が必要です。


ホルマリンは水や70%イソプロパノールで希釈して器具の消毒に用いる。また室内滅菌の目的には加熱してガスを発生させる燻蒸法を用いる。



 燻蒸法に用いると固体表面に重合膜を作り、その後長期にわたってホルムアルデヒドを放出し続ける。

酸化エチレン(ethylene oxide)



強力な気体滅菌薬ですが、引火性があるので炭酸ガスと1:9に混合したガスが用いられる。完全滅菌には6時間以上が必要です。


主として外科器具の滅菌に用います。

グルタラール(glutaral, glutaraldehyde)



外科手術器具を消毒液に浸して滅菌する目的にはグルタラールが優れている。特に70%イソプロパノールに溶解してアルカリ性とした液が強力で速効的です。


酸性では分子が環形となり、効力が落ちる。


アルカリ性では開環して強力な殺菌作用を示すが、重合するために不安定です。このような理由で通常は用時にアルカリ化する。


皮膚と接触すると皮膚炎を起こす。

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