銀 Ag ~ 症状


硝酸銀 AgNO₃



無色、板状、中性の結晶で水に溶解します。


光線に感ずることが鋭敏で、黒色または褐色瓶に貯える。


硝酸銀液は0.5~1%を収斂剤として点眼し、5~10%液は腐蝕剤として医療に用います。

症状



家畜では専ら試験的報告のみで、これを急性と慢性に分ける。

急性

胃腸炎が著明で、致死量は粉末または溶液によつて異なります。


犬は0.75~1.25gで斃れるものもありますが、4g宛4日間でも堪えた例があります。家兎は4gで死し、緬羊は4gに堪えます。


慢性

試験的に持続して与えたときの障害は、体重の減少、脂肪組織の減少、血液の萎黄病様所見、腺の退行変性、蛋白尿、分泌液過多を伴う消化器および呼吸器のカタール、筋および知覚麻痺を来す。


脊髄疾患は特に後軀に始まり、その剖見では神経節細胞中に水疱形成のある他、一般に滲漏液および萎縮変状を認めます。


銀を持続して用いると、内蔵に沈着を見、特に腸上皮、縦隔膜腺、静脈叢、関節滑液膜、漿液膜、グリソン氏鞘、肝、腎系毬体などに多く、脳脊髄には沈着しない。

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キジと水鳥 仲田幸男
キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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