◎ヤマトリカブト(A.japonicum)
◎レイジンソウ(A.lycoctnum)
◎ハナカズラ(A.volubile)
何れも全草有毒草ですが、根に多く、開花直前に多量です。
主成分はアコニチンAconitinで本邦のものはヤパコニチンJapoaconitin C₃₄H₄₇NO₇およびエサコニチンJesaconitin C₄₀H₅₁NO₁₂です。
レイジンソウにはリクアコニチンLycaconitinおよびミオクトニンMyoctoninがあり作用は同様です。
本邦における自然中毒例は馬で、他に牛、羊、山羊などがあります。
症状
馬の主徴は開花期に摂食したものでは突然意識鈍麻、全身の蹌踉、搐搦、痙攣、極度の粘膜チアノーゼ、体温、呼吸、脈搏の著しい増加、暗黒色流動性血液の吐出、頭部灼熱、顔面の痙攣、後軀の厥冷、知覚の消失、昏睡、3.5時間で斃死した。
実験的には16gの乾葉を50日に亘り給与し慢性中毒を起こします。
なお同時に重症の胃腸炎を起こします。
療法
アルカロイド解毒法に従う他、初期にはアトロピンの注射を施し迷走神経の興奮を緩和し、呼吸中枢を刺激させて呼吸の安静を計る。
時間を経過したものはストリキニーネの皮下注射がよい。