以前、保護していたハイタカの動画です。
恐らくスズメを追いかけていて誤って窓ガラスに激突してしまったのでしょう、立っことも歩くことも出来なかったので、とりあえずその日はダンボール箱に入れておりました。
翌朝確認してみると、立てるようにはなってはいましたが、元気消失状態で反応が鈍い状態
怪我の有無を確認するため革手袋を着用して翼や脚、頭部のチェックをしましたが、幸い骨折や神経症状はありません。
胸の肉の付き具合?を確認するとかなり削痩状態で餓死寸前だと分かりましたので、牛肉を水に含ませてピンセットで口元に充てがいますが、暴れて食べようとしません。
困った・・・
なんせ、猛禽類とか初めて扱うし、見たのも初めてで、どうしようかと・・
ホント、ネットは便利ですね。検索すると、何とか鷹匠協会?だったか?鷹匠の歴史や訓練の仕方を紹介していて、【含み餌】と【喰い付かせ】というのをやってみました。
夜間に小型ポケットライトを口に咥えて照らし、自分の顔が見えない状態で牛肉を水で浸したものを口に充てがうと食べてくれたので、後は早かったです。
夜間の給餌は成功したので、今度は明るい昼間の給餌に挑戦しました。
ハイタカってとても神経質な鷹なので、静かにそーっと扉を開けてハイタカの居る2階の物置部屋へ入り、革手袋を着用して牛肉を持って鷹が食べに飛んでくるまで腕を伸ばして待ちます。
ハイタカとの距離は2mくらいで、決してハイタカとは眼を合わせず手に乗ってくれるのを待ちましたが乗りません。
ハイタカも空腹なのは分かっていたので同じ体勢で1時間、反応なし。2時間くらい待っていると乗ろうか乗らないかと反応をみせる。3時間くらいしてやっと手に乗り牛肉を食べてくれました。3時間ですよ、3時間!同じ体勢で・・しかもハイタカと眼を一切合わせない状態
この状態になると手に乗せたまま歩いても大丈夫で、非常に楽ですが、相変わらずハイタカとは眼を合わせないようにします。
手本にしているサイトではウズラを食餌に与えているということで、冷凍親ウズラ(処理済み)というのを注文して与えましたが、牛肉よりも食いつきは抜群でしたね。
放鳥を目的としているので、1日、朝、昼、晩、と合計3羽を与え、体力的に問題ないことを確認してから放鳥しました。
放鳥といっても窓ガラスを開けただけですが、5日間ほど居ました。
猛禽類は初めて扱ったので分かりませんが、ハイタカってなんだかとても神経質な鳥さんだなぁという印象です。
保護していたハイタカ Rescued Sparrowhawk
保護していたハイタカ Rescued Sparrowhawk
最後の晩餐 Rescued Sparrowhawk