雷鳥の飼い方と繁殖 Rock Ptarmigan

雷鳥
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雷鳥の餌と飼育のコツ


飼育場の設営についてですが、雷鳥は自然界では細菌類や土壌虫の皆無または少ない地方にいる為に、飼育場は金網床として土から離します。


此れが秘訣なのです。


天井に雨よけはいらないのですが、餌箱の上だけは覆いをしておきます。


成鳥に対する餌としては、エリマキ雷鳥と尾長雷鳥の場合、雉用マッシュやペリットが主成分になります。


此れにドッグフードをお湯で柔らかくしたものを添加します。また、野菜類も与えます。


エリマキ雷鳥と尾長雷鳥は人工孵化のものを入手出来ますから、特別な注意はいらず雉の場合と同様に飼い、又雛を育てることが出来ます。


他に、ハリモミ雷鳥とか、Ptarmigansの類は野外から捕獲したものを飼うのが大半です。


従って、この場合は自然界の餌も大変大切です。


彼らが最も好むものとして且つ日本の山野にも沢山ある柳のネコを枝付きのまま禽舎へ放り込んで置くのです。


雷鳥は此のネコが大変好きです。


ネコが無くなり、新葉が出る時分には此の新葉をやはり枝付きのままで与えます。


冬期などは細い枝のまま与えても雷鳥は此の枝すら食べます。


白樺の芽、葉でも結構です。又、ハリモミ雷鳥にはモミの木、エゾマツの枝を与えるとその葉を食します。


穀類としては、雉用マッシュ、ペリット、其れに鳩の餌、カナリーシード、ドッグフードを与えます。


野菜としては、レタス、キャベツ、野草としては乾燥粉末であるアルファルファを与えます。また、キビ、ヒエ、リンゴなども良いです。


高山植物であるツルコケモモの葉や実が入手出来れば大変結構です。


エリマキ雷鳥や尾長雷鳥は3月中旬から、ハリモミ雷鳥は4月初めより、Ptarmigansは4月の終わり頃から繁殖期用の餌にする必要があります。タンパク質含有量の多い産卵期用のペリットを使います。且つ昆虫を与えると大変有精卵を得るのに効果的で、手軽に入手できるミルワームをおすすめします。


金網床にいるのですから、消化石を与え且つカルシウムとしてボレー粉を与える事は言うまでもありません。


雷鳥も繁殖期には雄が雌に攻撃を加えて殺傷することもあります。


此れを避けるためには禽舎内に藪を作って雌の隠れ場を作るのも一つの方法です。


また禽舎内に仕切りを入れて、二箇所に分けて雌雄を分離して飼い、雌が産卵をした翌早朝に仕切りの扉を開いて雌雄を合一して、交尾の後、再び分離する方法もあります。


孵化育雛は雉類の場合と同様で、雷鳥の雌は良き母であり、禽舎内に巣箱を置けば産卵して自ら抱卵して、雛を孵して育てます。


また、卵を産卵と同時に取り去って人工孵化することも出来ます。


雷鳥も又、禽舎内繁殖を毎年繰り返せば、2、3、4世と子孫が出来ますが、5世くらいになれば近親繁殖の影響で著しく悪い雛が生まれ、また、卵の有精率も甚だしく悪くなって来ます。


此の近親繁殖を避ける為には野外から新しく捕獲した鳥を禽舎内に入れて、従来飼育中の鳥と交配させる必要が生じてきます。

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キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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