ケワタガモ
此の鳥も特異な姿をしたもので、北極の周囲部及びシベリア東部とアラスカにいます。
頭頂が黒で、後頭部の中央に白線があります。頸と頭の側面は淡い緑色で、頬と喉は白、胸はピンク色、光った尾は黒、腹も黒です。
嘴はオレンジ色または灰緑色で、脚はオリーブ緑色です。
雌は褐色ですが、縞が沢山入っています。
ケワタガモは北方の人々から食糧のために捕獲され、また其の羽毛は防寒具に使用されるのですが、此の鴨は依然沢山居ます。
此の鳥は飼育繁殖はなされています。卵の孵化日数は28日です。
ノルウェーやアイスランドでは卵と羽毛を取るために、殆どマガモ又は家禽の様になっているようです。
建造物の中にも巣を作ります。最初と2回目の卵と綿毛は取り去られ、3番目のクラッチの卵だけは残して、親鳥が孵化して子孫を作るわけです。
巣は草の中とか、岩の間に作るのですが、厚い綿毛を敷いて産卵するので、此の綿毛を人間が取り去り利用するのです。