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骨瘤(外骨症)Exostosis ~ さまざまの損傷が原因となって発生する骨骨膜炎の結果として形成されるもの

骨瘤(外骨症) 骨の疾患

 
 

骨瘤(外骨症)

 
 
骨瘤または外骨症は、さまざまの損傷が原因となって発生する骨骨膜炎の結果として形成されるものです。
 
 
骨膜が損傷され、ことにそのために骨膜が剥離した場合、あるいは微細な傷害が反復して加えられた場合に発現するものと考えられます。
 
 
普通に考えられる損傷としては打撲、創傷、骨付着部からの靱帯の裂離があげられます。
 
 
骨瘤が小さい場合には完全に吸収されることがあります。しかし、大きいものは、骨性組織の通常の成熟過程を経て、ほとんどあるいは完全に層板構造を有する骨に転化します。
 
 
その経過はさまざまですが主なものは、次のようです。
 
 

(ⅰ)損傷をうけて骨骨膜炎が発生し、骨瘤を形成する(外傷性骨瘤)。
 
 
(ⅱ)靭帯の反復、持続的、過度の牽張、あるいは骨付着部の裂離によって骨骨膜炎が発生し、骨瘤となる(馬の管骨瘤など)。
 
 
(ⅲ)関節症(arthropathy)が隣接する骨膜に波及して、骨瘤を形成する(飛節内腫、指骨瘤など)。

 
 
線維性骨栄養障害症などの骨の栄養障害、不正肢勢、削蹄・装蹄の失宜 、過度の運動などは本症の素因あるいは誘因となります。
 
 
骨瘤は馬、とくに四肢に好発します。
 
 

症状:

 
 
発生の初期には局所の腫脹、発熱、疼痛などの炎症症状が現れ、また跛行などの機能障害がおこる。
 
 
慢性に経過したものでは、次第に炎症症状が消退し跛行を呈しなくなりますが、しかし過度の運動あるいは損傷によって再発することがあります。
 
 
関節の周辺に発生した場合は、関節両側の骨瘤が合流して、ついに関節の骨性癒着を招くことがあります。X線検査が必要です。
 
 

治療法:

 
 
管骨瘤および飛節内腫では、削蹄に注意し、とくに肢勢・蹄形を考慮して、装蹄療法を心掛ける。
 
 
指骨瘤では、とくに硬地上における過激な運動を避ける必要があります。
 
 
骨栄養障害の疑われるものは、それに対する治療を行います。
 
 
局所の炎症症状が著明な時には、通常の炎症に対する処置をほどこしますが、すでに日時が経過して、骨組織の膨隆が著しいものに対しては、穿刺焼烙法を実施することがあります。

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