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骨挫傷(Contusion of Bone) ~ 多くは表在性の骨に強い鈍性の外力が作用しておこる

骨挫傷 骨の疾患

 
 

骨挫傷の原因

 
 
多くは表在性の骨に強い鈍性の外力が作用しておこるもので、骨質や骨膜のみならず、皮膚、皮下などにも挫傷が生ずることが多い。
 
 
骨挫傷は一般に四肢の下端、顔面などにおいて発しやすい。
 
 

症状:

 
 
骨の挫傷における病変は、とくに骨膜にかぎられることが多く、骨膜および骨膜下に溢血をきたし、時には骨膜下血腫subperiosteal hematomaを形成する。
 
 
この血腫は触診により、患部に柔軟な波動性のある有痛性腫瘤として認めることができます。
 
 
挫傷がより高度の場合には、骨質も損傷を受けて出血し、さらに骨髄にも血液浸潤をきたすことがあります。
 
 
一般に挫傷が軽度の時は、何ら傷痕ものこさず数日で回復し、血腫も漸次吸収されるものです。しかし、骨の上に血腫がながく残留する時は、その周囲に骨膜の増殖をきたし、硬結をのこすことがあります。
 
 
あるいはまた直接的な強い機械的刺激によって骨膜が発炎し、ついには骨膜細胞の増殖をきたし、それが骨化して骨瘤となることもあります。
 
 
重度の挫傷では、また深く骨質を傷害し、急性骨炎を続発する場合がありますが、この時には局所性炎症を特徴とし、とくに四肢には跛行が現れます。
 
 
このような例では、すでに急性炎症が消失した時期においても、とくに馬などではその患肢に強く負重したり、あるいは強烈な筋肉の収縮がおこった場合に骨折を発しやすく、これは数週後に至ってもなおしばしば惹起される。
 
 
この骨折しやすい傾向は、骨炎によって骨質が脆弱になったこと、あるいは炎症によって、ある程度の脱灰があったことなどによると考えられます。
 
 

診断:

 
 
一般に骨挫傷の診断は困難ではない。
 
 
単純な軟部組織の挫傷に比べると圧痛・腫脹がやや著明であり、腫脹の減退が遅い。またつねに表在性の骨に発するので区別することができます。
 
 
ただし亀裂骨折との区別はかならずしも容易でなく、最後の決定はX線検査にまたねばなりません。
 
 

治療法:

 
 
一般に挫傷に対する治療の原則による。
 
 
軽度の骨挫傷では、単にヨードチンキの塗布でたりる。
 
 
高度の場合には、まず患畜の完全な安静をはかり、患部に冷罨法を実施します。
 
 
炎症の後期(数日後)においては、温罨法および軽いマッサージを行い、さらに皮膚刺激薬を応用します。
 
 
もし溢血の吸収が不良なときは、穿刺または小切開によって排除します。
 
 
すでに骨瘤を生じているものには、穿刺焼烙を試みるのがよい。

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