脳神経の異常の簡単な検査法
Ⅰ:嗅神経
傷害の外科的原因
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検査法・傷害・症状など
目かくしをした上でアンモニアなどを鼻に近づける。
備考
あまり多く報告されていない。
Ⅱ:視神経
傷害の外科的原因
腫瘍、損傷、先天性異常
検査法・傷害・症状など
眼底検査により視神経乳頭の検査を行う。
乳頭の浮腫。萎縮などの症状を見ることがある。
視力障害を伴うものもあり、これは障害物をおいて運動させると判る。
備考
このほか脳炎、中毒でもおこることがあります。
Ⅲ:動眼神経
傷害の外科的原因
腫瘍、損傷
検査法・傷害・症状など
瞳孔、眼瞼、眼球の動きなどをしらべる。
縮瞳miosis、眼瞼下垂、散瞳mydriasis、眼球震盪、対光反射、毛様脊髄反射(暗い部屋で一側の頸部皮膚をつまむと、同側の瞳孔が開く)
備考
同時に頸部交感神経の異常でも同様な反応を示すことがある(Horner症候群)。
これは犬で縦隔膜、視床下部の腫瘍、頸部損傷などにみられる。
Ⅳ:滑車神経
傷害の外科的原因
腫瘍、損傷
検査法・傷害・症状など
瞳孔、眼瞼、眼球の動きなどをしらべる。
縮瞳miosis、眼瞼下垂、散瞳mydriasis、眼球震盪、対光反射、毛様脊髄反射(暗い部屋で一側の頸部皮膚をつまむと、同側の瞳孔が開く)
備考
同時に頸部交感神経の異常でも同様な反応を示すことがある(Horner症候群)。
これは犬で縦隔膜、視床下部の腫瘍、頸部損傷などにみられる。
Ⅴ:外転神経
傷害の外科的原因
腫瘍、損傷
検査法・傷害・症状など
瞳孔、眼瞼、眼球の動きなどをしらべる。
縮瞳miosis、眼瞼下垂、散瞳mydriasis、眼球震盪、対光反射、毛様脊髄反射(暗い部屋で一側の頸部皮膚をつまむと、同側の瞳孔が開く)
備考
同時に頸部交感神経の異常でも同様な反応を示すことがある(Horner症候群)。
これは犬で縦隔膜、視床下部の腫瘍、頸部損傷などにみられる。
Ⅵ:三叉神経
傷害の外科的原因
腫瘍、損傷
検査法・傷害・症状など
角膜反射、顔面頭部の知覚、上下顎の開閉適合をしらべる。時として下顎の下垂が見られる。
側頭筋、咬筋の萎縮、流涎
備考
知覚性求心線維は顔面、頭部や、また角膜に分布、運動性線維は咬筋、側頭筋などに分布、犬におこる好酸球増多性筋炎ではこの支配領域の筋の慢性炎症と萎縮、線維化がおこりますが神経機能の異常との関連は判っていない。
Ⅶ:顔面神経
傷害の外科的原因
腫瘍、損傷
検査法・傷害・症状など
味覚の検査は困難でありますが、少量のキニーネ、弱酸、塩などを舌につけてその反応を見る。
耳を含めて、顔面の動きをしらべ、眼瞼の動き、角膜反射、口の中の食物の蓄積、唾液の漏出などについても検査する。
偏側性麻痺がしばしば見られる。
備考
主として顔面全部の遠心性線維、舌の知覚性線維、唾液腺、涙腺などの交感神経性線維を含む。
Ⅷ:内耳神経
傷害の外科的原因
腫瘍、感染、先天性異常
検査法・傷害・症状など
聴覚検査には畜主に名を呼ばせるか、耳の前後で音をたてて耳の動きや注意の状況を見る。
前庭神経の異常の場合は体位、平衡に変化が来る。
備考
二つの神経枝よりなり、一方は蝸牛殻に、他方は前庭に分布する。
Ⅸ:舌咽神経
傷害の外科的原因
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検査法・傷害・症状など
舌圧子などで咽頭後壁にふれて知覚を見る。
備考
咽頭口峡、舌後部の味覚、知覚、咽頭部の運動を支配する。
Ⅹ:迷走神経
傷害の外科的原因
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検査法・傷害・症状など
全枝が同時に侵されることは少ない。
症状も侵される部位、場所によって一定ではない。
多く嚥下困難、変声、鼻腔より飲水の逆流など。その他副交感神経性の症状
備考
広い分布を示す。
上咽頭、下咽頭、喉頭、耳殻、心臓、心膜、気管支、食道、その他の内臓など。
Ⅺ:副神経
傷害の外科的原因
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検査法・傷害・症状など
頸部の筋に見られる麻痺、萎縮など。
備考
頸部の筋の運動性支配
Ⅻ:舌下神経
傷害の外科的原因
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検査法・傷害・症状など
舌を一側にのみ出す。
舌の一側が萎縮する。
備考
舌の運動性支配

