赤痢アメーバ症の発症には、宿主の抵抗力の低下、感染株の病原性、腸管内の共存細菌群などの因子が関与します。
軽度感染では症状は明瞭ではないが、重度感染では食欲不振、抑うつ状態、出血性下痢を認め、便はイチゴゼリー様の粘液便で、悪臭を放ち、アメーバ赤痢(amebic dysentery)を発生します。
また、流涎、嘔吐、貧血、発熱もみられます。
穿孔性腹膜炎から腹腔内に滲出液貯留がみられ、肝炎(膿瘍)によって肝腫、肝痛も認められます。また白血球数・好酸球数の増加もみられます。
急性型では激しい赤痢症状を呈して致死的ですが、慢性に経過すると自然に治癒することもあります。
アメーバ症の予防
感染源がネズミ、ヒトその他の無症状保虫宿主から、糞便中に排出されるシストであることから、これらの宿主に対して対策を講ずる。下痢便中の栄養型は感染源にはならない。
運搬宿主となるハエ、ゴキブリなどの昆虫駆除を行う。
飼料・飲料水および動物舎を清潔に管理し、シストによる汚染を防止します。

