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駆虫薬

有機リン化合物(organophosphorus compounds) ~ 鳥類に対しては毒性が強いので用いられない

有機リン剤は、その中程度毒性化合物の徐放性製剤や低毒性化合物が駆虫剤として用いられています。体内動態有機リン化合物は吸収性のよい化合物です。低毒性有機リン化合物は吸収されてから小腸内に再分泌されます。しかし再吸収もされるので大腸内濃度は一般...
駆虫薬

その他の線虫駆虫薬について

●ピペラジン(piperazine)この薬物は水への溶解性が良い。安定性が悪いので各種の酸との塩として用いる。生体内動態吸収性の良い薬物で、経口投与後上部消化管で急速に吸収されます。消失は速やかで、24時間以内に体内から消失します。30~4...
駆虫薬

四水素ピリミジン類(tetrahydropyrimidines) ~ 馬では円虫類への駆虫効果が高い・馬胃虫や馬バエ幼虫には無効

ピランテルとモランテルが知られており、前者はヒトの回虫症の第1選択薬となっています。後者は動物専用薬です。●ピランテル(pyrantel)ピランテルは酒石酸塩とパモ酸塩で用いられる。前者は水溶性ですが、後者は水に溶けない。水溶性での安定性は...
駆虫薬

条虫駆虫薬(anticestodal drugs) ~ 条虫の駆虫が必要となるのは主として犬猫

条虫の駆虫が必要となるのは主として犬猫です。馬の葉状条虫も多数寄生では問題になりますが、条虫駆虫薬は高価ですから有用性がない。国外では安価なフェバンテルを用いています。また、ビチオノールでも駆除が可能です。プラジクァンテル(praziqua...
駆虫薬

糸状虫症に用いられる薬物について

犬糸状虫症は本邦における多発病の一つですので、その駆虫薬は重要医薬品となっています。使用薬物については虫の発育段階によって異なります。成虫駆虫薬成虫は右心室に寄生しているので、急激な駆虫は多数の死虫の肺動脈への進入を意味し、危険です。しかし...
駆虫薬

イミダゾチアゾール類(imidazothiazoles) ~ レバミゾールは消化管内寄生虫と肺虫に対して強い駆虫作用を示す

レバミゾール多くの動物に寄生する寄生虫に広範囲な殺滅効果を示し、また高等動物に対して免疫調節作用をもつ薬物として知られています。●生体内動態経口、皮下注、経皮で用いられますが、いずれの場合にも吸収は速い。投与後1日以内に投与量の40%が尿へ...
駆虫薬

イベルメクチン(ivermectin):マクロライド系駆虫・殺虫薬 ~ 多くの昆虫・ダニに対しても殺虫効果がありますが、無効である種も散見される

放線菌が生産する殺虫性物質アベルメクチン(avermectin)の科学誘導体。大型ラクトン環が母核となっているが抗菌性はない。科学発酵生産によって得られるアベルメクチンは4種類の化合物の混合であり、そのうちB₁化合物を主体とする部分を科学的...
駆虫薬

アミノ配糖体抗生物質(aminoglycoside antibiotics) ~ 低濃度を飼料添加して長期にわたって投与を続ける方法に用いる

この系の抗生物質のうち、ハイグロマイシンBとデストマイシンAは抗菌性以外に駆虫作用を持っている。ハイグロマイシンB(hygromycin B)ハイグロマイシンBはアミノ配糖体抗生物質ですが、粘膜刺激性の強い化合物であるから過量を投与すれば、...
ダニ類

舌虫症(症状・予防) ~ 犬舌虫の成虫は犬、キツネなどイヌ科の食肉動物の鼻腔内に寄生

犬舌虫の成虫は犬、キツネなどイヌ科の食肉動物の鼻腔内に寄生し、約2年間は生存しており、鼻汁や分泌物を、ときに血液を食べると考えられています。しかし、病原性は少なく、一般に無症状ですが、ときに激しいカタール性あるいは化膿性鼻炎を発症し、くしゃ...
駆虫薬

ベンツイミダゾール(benzimidazoles) ~ この系の薬物は有効スペクトルが広く、安全性も高い

この系の薬物は有効スペクトルが広く、安全性も高い。代表薬はチアベンダゾールです。チアベンダゾール(tiabendazole,tiabendazole USP)無味無臭の白色粉末で、水への溶解性は低い。牛、馬に使用される駆虫薬ですが、抗真菌剤...
駆虫薬

駆虫薬について ~ 体内に寄生する線虫、条虫、吸虫を駆除する目的の薬物

駆虫薬は体内に寄生する蠕虫類、即ち線虫・条虫・吸虫を駆除する目的の薬物です。蠕虫のうち線虫と条虫のおおくは、消化管内に寄生していますが、吸虫類および一部の線虫は各種内臓組織(消化管壁を含む)に寄生しています。しかし全体的には消化管内寄生虫が...
昆虫類

皮膚ハエウジ症(症状・防除) ~ 皮膚ハエウジ症の予防には、常に動物の健康状態・創傷や皮膚病に注意し、速やかに治療する

皮膚ハエウジ症はハエ幼虫の皮膚寄生に原因する疾病であり、クロバエ科、ニクバエ科、イエバエ科その他の幼虫が関係します。特にクロバエ科の幼虫が主であり、イエバエ科の幼虫によるものは少ない。クロバエ科の、screwworm flies(Cochl...
ダニ類

ツメダニ症(症状・防除) ~ ツメダニ症は犬、猫に発生が知られています

ツメダニ症は本邦にも犬、猫に発生が知られています。犬からの報告が多く、C.yasguriに原因しています。猫での報告は少なく、原因ダニとして、C.blakeiとC.yasguriが検出されています。猫例では、C.yasguri寄生犬との同居...
ダニ類

毛包虫症(症状・予防) ~ 毛包虫は毛包、皮脂腺に寄生し急性・慢性の皮膚炎を発生させる

毛包虫症は犬に最も多発し、牛、馬、山羊、豚、めん羊、猫にもみられます。大動物では牛が皮革の経済的損失も含めて重要ですが、他の家畜での重要性は少ない。本症の発生は1歳以下の幼獣にほぼ限定されています。毛包虫は毛包、皮脂腺に寄生し急性・慢性の皮...
ダニ類

疥癬(症状・予防) ~ 激症例では全身脱毛もみられ、全身感染をみる激症慢性例では栄養不良、削痩も現れる

潜伏期は疥癬虫の種類や宿主の感受性によって異なりますが、一般に2~6週間と考えられています。馬に穿孔疥癬虫を人工感染させて17日と24日に発症した。また、健康犬を重症犬に同居させ、6日後に痒覚がみられ、8日後には小結節の発生をみたと報告され...
ダニ類

ハイダニ症(症状・防除) ~ 哺乳類の呼吸器系や前頭洞に寄生する

犬に寄生するイヌハイダニは米国(ハワイも含む)、オーストラリア、日本、南アフリカから報告があります。本邦では、千葉県と東京で、各々1例の報告がありますが、その分布は明らかではありません。イヌハイダニは犬の前頭洞、鼻腔内に寄生し、寄生数は少数...
胞子虫類

ピロプラズマ症(症状・予防) ~ 発熱、貧血、黄疸によって特徴づけられる家畜の重要な原虫性疾患

ピロプラズマ症は発熱、貧血、黄疸によって特徴づけられる家畜の重要な原虫性疾患です。本邦では牛、犬に発生が多く、特に牛には全土にきわめて高率に分布しており、放牧牛のほとんどに寄生をみる重要な寄生虫性疾患の一つです。めん羊のピロプラズマ症は本邦...
ダニ類

ケダニ症(ツツガムシ病)の症状と防除 ~ 一部のツツガムシはヒトを刺してツツガムシ病を伝播します

ツツガムシには多くの種類があり、成虫と若虫は自由生活性の捕食者ですが、ある種の幼虫はヒトや多くの家畜、野生獣、鳥類を刺し、組織液を吸飲して皮膚炎の原因となります。また、一部のツツガムシはヒトを刺してツツガムシ病を伝播します。ツツガムシ皮膚炎...
ダニ類

鶏ダニ症(症状・防除) ~ 養鶏上で問題となるのはトリサシダニ類とワクモによる被害

鶏に寄生するダニで重要な種類はワクモとトリサシダニであり、吸血性があって被害が大きい。ワクモは約1mmの小さなダニで、鶏、鳩、家禽、その他の飼鳥、野鳥を襲い、どん欲に吸血します。ヒト、その他の哺乳動物への寄生も知られていますが、偶発寄生でし...
ダニ類

マダニ症(症状・防除) ~ マダニ類による害は大きく、特に大形の牛、馬などの動物の放牧の際に被害が著しい

ダニが多数寄生すると、局所刺激によって動物は落ち着かず、牛、馬は前肢で地を掻き、あるいは蹴踢して不安状態がみられます。犬では趾間の寄生で跛行します。耳内寄生によって動物は頭を振り、耳を掻き、叫び、ヒステリー状態となって騒擾します。また、咬着...
胞子虫類

鶏ロイコチトゾーン症(症状・予防) ~ 媒介昆虫であるニワトリヌカカの発生源対策は予防に有効

症状は感染後12~13日頃から突発します。特徴は出血であり、激しい出血では喀血や腹腔内出血を起こして急死し、死を免れたものは出血、赤血球破壊によって貧血し、鶏冠・肉髯の蒼白、緑便排泄、発育不良、産卵率低下などの症状が現れ、漸次衰弱して死亡す...
胞子虫類

鶏マラリア(症状・予防) ~ 死亡率は日齢の若いものほど高い

鶏に感染性のある、Plasmodium属原虫は、実験感染も含めれば多くの種類を数えるが、自然感染が認められる重要な種類はP.juxtanucleareとP.gallinaceumの2種類です。本邦の鶏に寄生が確認されている種類は、P.jux...
繊毛虫類

バクストネラ感染症(症状・予防) ~ この原虫の寄生が直ちに発症をみるものではないから、健康状態であれば治療は必要としない

Buxtonella sulcataは世界にかなり高率に分布しており、本邦でも鳥取地方のホルスタイン牛308頭のうち64%の高率に存在が確認されています。この原虫の病原性については不明確ですが、ほかの原因による大腸炎に関連して病原性が誘発さ...
胞子虫類

住肉胞子虫症(肉胞子虫症)の症状と予防 ~ 特に牧場では飼育犬に生肉の給与を禁止することは重要

住肉胞子虫の病原性は以前から疑わしいとされてきましたが、近年、生活環が解明されると共に、実験的感染によって住肉胞子虫症の急性発症が証明され、また、住肉胞子虫症と判断される自然発生例も知られるようになり、最近では、病原性の強い種類の感染によっ...
胞子虫類

トキソプラズマ症(症状・予防) ~ 人畜共通寄生虫症

トキソプラズマ症は豚、犬、猫、めん羊、牛、ミンク、モルモット、その他の野生動物に自然発症が知られています。また、人体からも多くの症例報告があり、人畜共通寄生虫症として重要です。シスト、オーシストの感染があると、終宿主である猫では原虫の増殖か...
胞子虫類

コクシジウム症(症状・予防) ~ コクシジウムは腸管に寄生し、急性・慢性の腸炎を発生します

コクシジウムには多くの種類がありますが、病原性にはかなりの差があり、非病原性の種類も多い。家畜(家禽)でコクシジウム症として臨床上重要とされる動物は、牛、めん羊、山羊、犬、猫、ウサギ、鶏です。馬、豚では重要性はない。コクシジウムは腸管に寄生...
肉質鞭毛虫類

ヘキサミタ症(症状・予防) ~ 七面鳥に重要で、1~9週齢の雛鳥が最も感受性が高い

七面鳥、ウズラ、クジャク、ヤマドリに自然感染がみられますが、特に七面鳥に重要で、1~9週齢の雛鳥が最も感受性が高い。寄生部位は十二指から空腸上部であり、急性カタール性腸炎を生じます。感染鳥の上部小腸はカタール性腸炎により腸壁は嚢状に薄くなり...
繊毛虫類

バランチジウム症(症状・予防) ~ 発症は幼豚に多く、食欲不振、抑うつ状態、水様性下痢を生じる

大腸バランチジウムの自然宿主は豚であり、世界に広く分布しています。本邦の豚にも28.8%の寄生が知られています。豚では大腸内に片利共生の状態で寄生しており、多くの寄生豚は腸管に病変を引き起こすことはない。しかし、他の原因によって大腸炎が存在...
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