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出血・止血および輸血

止血(Hemostasis) ~ 大量の出血になるとショック状態の招来、感染などの危険もあるので、止血法を行わなければなりません

全身に甚大な影響を与えないような出血は自然止血の原理により処理されるのであまり支障をきたしませんが、大量の出血になるとショック状態の招来、感染などの危険もあるので、止血法を行わなければなりません。また創傷における局所的出血でもその処置に必要...
出血・止血および輸血

出血Hemorrhage(Bleeding) ~ 出血は損傷の重要徴候の一つで、病状の経過、治療処置などに深い関連を有します

組織が損傷をこうむり離断されると、血管もまた損傷を受けて出血をみる。出血は損傷の重要徴候の一つで、病状の経過、治療処置などに深い関連を有します。出血の程度は損傷をうけた血管の状態によって左右されますが、また加わった外力の種類によっても異なっ...
微生物感染症の予防治療薬

抗菌性薬物の飼料効率改善効果 ~ 飼料効率と飼料要求率・飼料効率改善と限度・ブロイラー・肉用豚・反芻動物

飼料効率と飼料要求率(feed efficiency and feed conversion ratio)飼料効率とは飼料1kgの給与によって得られた増加体重のkg数であり、飼料要求率とは体重1kgが増加するのに要した給与飼料のkg数です。...
微生物感染症の予防治療薬

感染症と薬物体内動態 ~ 感染部位への薬物移行・体内における抗菌活性・投与計画

薬物による感染症の治療では、薬物が感染経路や感染部位に有効な濃度に分布し、その状態が治癒するまで維持されることが必要です。抗菌性薬の全てが酸か塩基であり、その体内動態はpKaや分配係数などによって支配される。感染部位への薬物移行:上皮性組織...
微生物感染症の予防治療薬

抗菌性薬物の分類 ~ 耐性菌・抗菌性薬物の相互作用・抗菌性薬物の副作用

由来による分類抗生物質(antibiotics)と合成抗菌性薬(synthetic antimicrobials)に分類される。一般に抗生物質の抗菌力は合成抗菌性薬より高く、MICが1桁低いが、例外も多い。科学的類似性による分類抗生物質も合...
微生物感染症の予防治療薬

抗菌性薬物の共通的性格 ~ 抗菌性薬物の抗菌活性・抗菌スペクトル・動物体内での有効性スペクトル

感染症の予防治療に用いられる薬物は本邦の動物用医薬品総売り上げの約70%を占めており、実用面では最も重要な薬効群になっています。感染症の治療の為に動物に投与する薬物を化学療法薬(chemotherapeutics)という。狭義の化学療法薬は...
繁殖、皮膚・粘膜、運動器官

ドーピング(doping) ~ ドーピングとは競馬に”出走すべき馬につき、その馬の競走能力を一時的にたかめ又は減ずる目的で薬品又は薬剤を使用する”こと

ドーピングとは競馬に"出走すべき馬につき、その馬の競走能力を一時的にたかめ又は減ずる目的で薬品又は薬剤を使用する(競馬法)"ことであり、使用する薬物をドーピング薬(doping drugs)という(dopeは俗語)。各国ともこのような行為を...
繁殖、皮膚・粘膜、運動器官

運動器障害の局所療法 ~ 全身適用薬としては非ステロイド系消炎薬が用いられる

筋、腱、関節の非感染性炎症の局所治療薬について。これらの疾患は馬や犬での跛行の最も大きな原因です。全身適用薬としては非ステロイド系消炎薬が用いられる。外用剤が用いられるのは主として腱炎と関節炎です。しかし薬物の皮膚適用によって強く作用を受け...
繁殖、皮膚・粘膜、運動器官

外用剤 ~ 外用剤は皮膚、外表粘膜、外表に近い粘膜に用いる。

外用剤は皮膚、外表粘膜(眼粘膜)、外表に近い粘膜(口腔・生殖器粘膜など)に用いる。皮膚の特色皮膚は20層以上の角質細胞層から成り、血管が分布していない。表皮の外側の数層はケラチンが沈着して角化している。従って強力なバリアであり、薬物の透過性...
繁殖、皮膚・粘膜、運動器官

子宮収縮薬(oxytocics) ~ 分娩後の子宮の弛緩性出血を防止したり、分娩前の陣痛を亢進させるために使用される薬

オキシトシン(oxytocin)下垂体後葉の分泌する子宮収縮ホルモンであるが、医薬品としては合成品が用いられる。体内動態吸収ナノペプチドであり、水やアルコールによく溶ける。一般に注射で用いるが、どの経路でも吸収は速い。粘膜透過性もよく、人体...
繁殖、皮膚・粘膜、運動器官

肉牛肥育に応用される蛋白同化薬(anabolics) ~ 牛では雄性ホルモンや黄体ホルモンだけでなく、卵胞ホルモンも蛋白同化促進作用を示す

牛では雄性ホルモンや黄体ホルモンだけでなく、卵胞ホルモンも蛋白同化促進作用を示す。これらのホルモンの徐放性製剤を肉用肥育子牛の耳介皮下に植込むと飼料効率が10~20%上昇する。使用薬物卵胞ホルモンエストラジオール、ゼラノール(zeranol...
消化と栄養

重金属解毒薬(heavy metal antidotes) ~ 重金属中毒の解毒に用いる薬物はいずれもキレート化物質

重金属中毒の解毒に用いる薬物はいずれもキレート化物質(chelators)です。共通的性格科学的特色キレート化物質とは①フレキシブルな基本骨格を持ち、②二つ以上の官能基が金属と結合できる化合物です。キレート化物質は金属とイオン結合して安定な...
消化と栄養

家畜の重金属中毒 ~ 家畜の重金属中毒は公害防止関連の規制が厳しくなるにつれて激減している

鉛中毒(lead poisoning):中毒の原因と感受性犬米国では子犬の鉛中毒が多い。廃屋からの木切れを口にくわえるためです。本邦には家屋にペイントする習慣がないので、陶業地区に散発するに過ぎない。豚・牛バッテリー廃液の飼料・飲水への混入...
消化と栄養

脂溶性ビタミン ~ 脂溶性ビタミンはA、D、E、Kであり、いずれも側鎖がイソプレン重合体になっている

ビタミンは人の栄養学を基準にして類別されているので、家畜ではビタミンとはいえない物質も含まれている。鶏はビタミン要求性が強く、Cを除く殆ど全てのビタミンを要求します。しかし鶏の殆ど全てが配合飼料によって飼育されており、これらの飼料には十分な...
消化と栄養

水溶性ビタミン ~ チアミン、ニコチン酸、コリン、ビオチン、(付)タウリン

水溶性ビタミンは欠乏症の予防治療に用いるだけでなく、反芻動物のルーメン微生物への作用を期待した用法にも用いる。チアミン(thiamine, VB₁)家畜のチアミン欠乏症は抗チアミン物質によって起こる場合が多い。牛の灰白質軟化症肉牛子牛に稀に...
消化と栄養

ホルモン薬とホルモン拮抗薬 ~ ペプチド系ホルモンとステロイド系ホルモンの動態の比較

ホルモン薬の種類と特色一部の例外を除けばホルモンはポリペプチドかステロイドですが、ペプチドホルモンとステロイドホルモンの体内動態や作用機序は同一系に属するホルモンであれば極めて類似している。ホルモン薬とその拮抗薬の使用目的①体内ホルモンの不...
消化と栄養

甲状腺ホルモン薬~甲状腺機能抑制薬~甲状腺機能不全~甲状腺機能亢進

甲状腺ホルモン薬●甲状腺乾燥粉末豚や牛の甲状腺から作る。甲状腺機能不全に筋注か皮下注で用いる。レボチロキシン(levothyroxine)牛や豚の甲状腺から抽出するか、または合成チロキシンをラセミ分割して得るL体。甲状腺機能不全症に経口か注...
消化と栄養

インスリン(insulin) ~ 糖代謝の異常に用いる薬物

天然インスリンは豚、牛の膵臓から抽出し、その最終段階で酢酸亜鉛を加えて亜鉛塩を沈殿させる。分子量約6千のペプチドであり、2個のペプチド鎖がS-Sによって結合している。等電点は5.3であり、pH5~7の水には溶けない。アミノ酸組成は動物種によ...
消化と栄養

糖代謝異常疾患と薬物療法

糖尿病(diabetes mellitus)5才以上の雌犬に多い疾病であり、雄犬とかその他の動物種では稀です。多くの場合、膵の疾患の後遺症として発症する。症状と治療多飲多食、多尿、体重減少が特色で、呼気にアセトン臭が感じられる。白内障を併発...
消化と栄養

Ca, P, Mg代謝異常に用いる薬物

カルシウム化合物(薬理作用)注射と経口投与細胞外液中のCa濃度の恒常性は高く、20%を越すような変動は体内器官の機能に重大な影響を及ぼします。従って体外から投与されたCaの作用は、経口投与であるか注射であるかによって異なってくる。経口投与さ...
消化と栄養

Ca, P, Mg代謝異常と薬物療法

クル病(rickets)成長期動物の骨の化骨不全症で、長骨末端の肥大や変形が特色。跛行がみられる。病因VDとPの一方または両方の摂取不足や吸収不全が原因になる。また乳子期の紫外線被照射の不足も原因になる。治療VDを投与する。Caの投与は必要...
消化と栄養

哺乳期子牛 ~ 第二胃溝反射

新生子牛の前胃(1~3胃)は未発達です。一般に2ヶ月で成熟形態に発達し、3ヶ月で体型相対比が完成する。この速度は給餌飼料の種類によって著しく異なってくる。第二胃溝反射哺乳期子牛では飲乳によって第二胃溝反射が成立し、乳は食道から直接第三胃に入...
消化と栄養

家畜におけるCa, P, Mg ~ 家畜にはCa, P, Mgの適切な給餌が必要であり、平衡異常の疾病が多い

家畜にはCa, P, Mgの適切な給餌が必要であり、平衡異常の疾病が多い。Ca必要量成長期動物成長期には骨の成長の為に大量のCaが必要です。畜産で飼育されている全頭羽数の90%以上が成長期動物です。妊娠動物胎子の成長に見合うCaの給与が必要...
消化と栄養

止瀉薬(antidiarrheals, 抗下痢薬) ~ 家畜では下痢の発生頻度が高いので止瀉薬は動物用医薬品のうちでも重要な位置を占めています

家畜では下痢の発生頻度が高いので止瀉薬は動物用医薬品のうちでも重要な位置を占めています。子牛の下痢症での血液所見を健康の場合と比較した場合、下痢は全身の体液平衡に重大な影響を与える疾病であることが理解できる。下痢は微生物感染によって起こるこ...
消化と栄養

反芻胃異常に用いる薬物

反芻動物が摂取した飼料のうち線維などの炭水化物はルーメン内ですべてが低級脂肪酸に変り、蛋白などの窒素化合物は全てがアンモニアに変る。この脂肪酸とアンモニアを栄養源としてルーメン微生物が増殖し、牛はこの微生物を消化して栄養にしている。もし良質...
消化と栄養

瀉下作用・下痢の発生機序  

病的な下痢でも下剤による下痢でも糞中の水分は多くなる。水分排泄の増加に伴ってNa⁺、K⁺、HCO₃⁻の糞中排泄も増加するので、下痢によって脱水症やアシドーシスを併発する。作用機序の研究法下痢発症の必要条件は糞中の水分増加ですが、糞中水分の増...
消化と栄養

下剤(瀉下薬、laxatives, cathartics) ~ 下剤はその作用の強さによって軟下剤、緩下剤、峻下剤に分ける

下剤はその作用の強さによって軟下剤(laxatives)、緩下剤(cathartics)、峻下剤(drasticpurgatives)に分ける。峻下剤は医薬品として用いない。塩類下剤(saline cathartics),膨張性下剤(bul...
消化と栄養

催吐薬と制吐薬 ~ 嘔吐の機構

元来、嘔吐は経口摂取した有害物質を吐出するという生体防御機構の一つだとみなされている。嘔吐によって胃液が体外に出ることは、体液からH⁺とC1⁻だけが失われることを意味します。従って嘔吐が反復して起る症状は極めて危険な状です。動物種差魚類より...
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