家畜中毒

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レッドクローバー Trifolium pratense(Red clover)

良質牧草として知られますが時によると家畜の中毒を起します。この原因は不明ですが銹菌の一種ウロミセスUromycesなどが寄生したもの或いはその他の病菌によると考えられています。本邦の例では馬の流涎症として北海道、長野県に見られますが6月下旬...
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インゲンマメ稈 菜豆稈・Phaseolus vulgaris(Bean)

食用作物で種類が多い。茎葉による中毒は特に北海道におおく馬、牛、豚などに重症の中毒を起します。本豆のうち中長、小手亡、長鶉などに多く、未熟のものや乾燥後連続給与した場合に発症します。但し実験的には必ずしも発症すると限らずその量や質などは甚だ...
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赤黴病菌 Gibberella zeae(G.saubinetii)(Wheat Scab)

燕麦、小麦、玉蜀黍などの穂、茎葉に寄生するもので病部は初め白色ですが直ちにバラ色に変色し古くなると表面に黒色小粒点を撒布します。本菌の毒成分は不明ですが、蛋白質および含水炭素の分解による有毒窒素化合物でヒョリンおよびアミン酸が検出され、また...
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稲麹病菌 Ustilaginoidea virens(Claviceps virens)(ホウネンボ・イネバナ)

9月下旬~10月に亘り至る所の稲田に発生する濃黄緑色の胞子をつけた籾でふつうの数倍の大きさに達します。麴稲にはウスチラギノイジンUstilaginoidin C₁₉H₆O₇なる赤色々素がありますが毒性は比較的微弱です。但し本菌によって改良和...
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麦角菌 Clavicepe purpurea ~ ライ麦をはじめ小麦、大麦、エンバクなど多くの穀物に寄生

本菌は主としてライ麦に寄生しますが裸麦、燕麦、小麦、大麦やヌカボ、イチゴツナギ、カモジグサ、クマザサなどの野草にも寄生します。麦角には一種のアルカロイド、エルゴトキシンErgotoxin C₃₅H₄₁N₅O₆ エルゴタミンErgotamin...
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黒穂病菌 ~ この菌は土壌および作物残渣上で生存します

トウモロコシ黒穂病菌 (Ustilago maydis) トウモロコシの花穂に寄生します。ハダカ黒穂病菌 (U.nuda) 大麦の花穂に寄生します。カタ黒穂病菌 (U.hordei) 大麦の花穂に寄生します。コムギ裸黒穂病菌 (U.trit...
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アミナマグサ黒穂病菌 Tilletiacaries(T.tritici)

主として小麦に寄生します。スジ黒穂病菌 Urocystis tritici(U.occulta)臭気があるのでふつうは採食しませんが、従来馬、牛、山羊、羊、豚などの中毒があります。本毒は煮沸によって毒性を失うという。症状主徴は胃腸炎、後軀麻...
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甘藷黒斑病 ~ 療法

療法疾病治療の要提は早期加療にあることは明らかですが、中毒症に対しては特に重要なことで、本症のように初期には比較的軽く見え日を経るに従い漸次悪化して致命的となるような場合は、治療開始の時間が問題になります。すなわち本症は採食後少なくとも24...
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甘藷黒斑病 ~ 診断・剖見

甘藷黒斑病の診断先ず本病の発生時期を考え、原因となる罹病甘藷あるいは剝皮を給与したか否かに就いて充分問診することが大切です。これは容易のように見えてなかなかむずかしいことです。病畜に就いては臨床上呼気のサツマイモ醱酵臭と肺炎様症状ですが、初...
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甘藷黒斑病 ~ 症状

甘藷黒斑病の症状牛は採食24時間くらいで発病し、食欲の不振や沈衰を示しますが、初期はあまり著しい変状でないために軽視されますが、漸次重症となり第3日目になると反芻、食欲の廃絶、呼吸の促拍、鼻塞音高く、聴診すると肺胞音が粗厲で捻髪音を混え、所...
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甘藷黒斑病 ~ 中毒動物

甘藷黒斑病・中毒動物罹病甘藷による家畜の自然中毒の本邦における記録は、大正2年に記載された愛知県下に発見されたものを嚆矢とし、大正9年ならびに昭和9年埼玉県、兵庫県、大分県ならびに千葉県の乳牛に発生した報告がありますが、当時は未だ甘藷黒斑病...
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甘藷黒斑病 ~ 毒成分

甘藷黒斑病・毒成分苦味質がありこれはエーテル、アルコール、アセトン、石油エーテル等に可溶性で、水には不溶であることが記載され、毒物としての見地からは昭和17年に黒褐色硬腐敗甘藷のエーテル抽出物中の不鹸化物に有毒物質が含まれ、これは不鹸化物か...
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甘藷黒斑病菌 ~ 菌形態・培養・培養法・甘藷黒斑病の歴史

菌形態病変部表面の黴細黒色部をルーペで検すれば、剛毛の基部が球状に膨大し、長頸のフラスコ状を呈し、これは所謂クワイ黴と称する子嚢殻です。更に検鏡すれば、菌絲は細胞内あるいは細胞間隙に蔓延し、多くは分岐し隔膜があり、幼弱なものは無色ですが老成...
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甘藷黒斑病菌 ~ 本病は一種の子嚢菌によって発する病害

甘藷黒斑病菌本病は一種の子嚢菌によって発する病害で、植物学上嚢子菌群Ascomycetes、真子嚢菌類Euascales、球界菌族Sphaeriales、嘴状口孔球界菌科Ceretostomataceae、クワイカビ属Ceratostome...
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黴菌の寄生によるもの ~ 甘藷黒斑病菌の有毒部位

甘藷黒斑病菌Endocanidiophora fimbriata(E.et H.)DaN.有毒部位根塊が黒斑病あるいは根腐病、蔓割病菌に侵され、苦味質を含む場合は家畜の中毒を起こします。而して黒斑病に罹ったものは次の特徴があります。すなわち...
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植物毒中毒 ~ 酢酸

症状醋酸CH₃COOHは脂肪酸の代表者でアルコールの酸敗によって生ずることは古くから知られ、エステルとして動植物に産します。醸造酒を空気中に放置すると酸味を帯びて来ますが、それは酒精が空気中に存在する醋酸菌Mycoderma acetiの作...
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植物毒中毒 ~ 酒精(Alcohol)

性状酒精Alcohol(エチルアルコール、エタノール、Aethylalkohol、Aethanol.(C₂H₅OH)は醸母Saccharomyces erebisiaeの作用によって炭水化物より製し、100%のものを無水酒精、99%を純酒精...
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植物毒中毒 ~ 硝酸

牧草には全窒素の100分中、硝酸態のものが0.4~4.0%(生草に換算すると0.002~0.02%)含まれ、この程度では差支えありませんが、植物にこれ以上含有する場合があり、家畜は硝酸による中毒を招きます。その最低限界は固形物中の窒素として...
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修酸 ~ スイバ(スカンポ)・タカバミ(スグサ)・シウカイドウ

修酸は植物に広く分布し修酸加里C₂O₄HK + H₂Oの形で存在するものがおおい。本邦に産する植物中、次のものは相当に含有し、馬、牛、羊などの自然中毒例があります。 (1)スイバ(スカンポ)Rumex Acetosa タデ科ダイオオ R.o...
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鞣酸(鞣素) ~ カシハ 柏、檞 Quercus dentata クリ科

鞣酸は複雑な成分を有しますが、加水分解によって没食子酸ならびにその誘導体を生ずる一種の配糖体です。しかし、明確な分類は困難でこれを大別するとプレンツカテヒンを生ずるカテヒン鞣酸、真性没食子酸を生ずるピロガロール鞣酸の二つに分ける。鞣酸を含む...
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辛味物質 ~ 家畜中毒と関係あるものはカラシ、トウガラシ

辛味物質の主なるものはコショウ、サンショウ、トウガラシ、カラシ、ワサビなどですが、家畜中毒と関係あるものはカラシ、トウガラシです。これらにはシニグリン、カプサイチンなどを含みます。 (1)カラシナ ジウジバナ科 Brassica cernu...
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蛍光性物質 ~ 生体に一種の有害作用を及ぼす

蛍光を有する有機化合物は複雑で明らかではありませんが、生体に一種の有害作用を及ぼすものがあります。これを光学的物質といい日光の曝射によって局所に刺戟作用を及ぼし発炎、壊疽を招きます。植物では一般にタデ属ならびにソバ属によってこれと類似した疾...
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植物性毒素 ~ ニセアカシア(ハリエンジュ)

ニセアカシア(ハリエンジュ)Robinia pseudo-acacia(Locust tree、False Acacia)マメ科樹皮に毒性分が最も多く次で花、莢果です。葉は異論があって無害の場合と有害の場合がありますが、大体飼料に用いられる...
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植物性毒素 ~ トウゴマ(ヒマ)蓖麻

植物性毒素とは所謂毒蛋白Toxialbumin中の一で、その成分や作用の機転は不明ですが猛毒なものがあり、例えばリチンRicin(トウゴマ種子)、ロビンRobin(ニセアカシア)は本邦にも分布し家畜の中毒がおおい。本毒素の特性は凡そ次のよう...
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苦味質 ~ オシダ(メンマ)綿馬

オシダ(メンマ)綿馬 Dryopteris crassirhizoma ノキシノブ科なお、北海道産D.pseudo-filix-masも有毒です。根の主成分はフイリッキス酸Filixsäure C₃₅H₄₀O₁₃でその他数種の成分を含む。自...
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苦味質 ~ ドクウツギ・ドクゼリ・シキミ

一般に苦味を有するものの総称で化学成分も明らかではありません。植物成分中広義の苦味質は極めて多くアルカロイドおよび配糖体の殆どが含有される。このうち有毒なものはチクトキシン、綿馬酸、フイルマロン、ピクロトキシン、ブロトアネモニンなどで、本邦...
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植物毒中毒 ~ 揮発油・樹脂

揮発油とは植物を水蒸気と共に蒸溜したときに得られる揮発性分の総称で、テルペン簇と非テルペン簇に分かれる。テルペン簇揮発油 テルペン簇揮発油にはメントールMenthol(ハッカ油)、メントンMenthon(ハッカ油)、ツーヨンThujon(サ...
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植物中の主な青酸生成配糖体 ~ クローバー (Trifolium)

ホワイトクローバー T.repensレッドクローバー T.pratenseクローバー類の青酸生成配糖体リナマリンはアマに含まれるものより弱く、且つ品種によってHCN毒の産生が異なります。本邦では古くから馬、牛、羊などの中毒が報ぜられ、いわゆ...
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