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肉牛肥育に応用される蛋白同化薬(anabolics) ~ 牛では雄性ホルモンや黄体ホルモンだけでなく、卵胞ホルモンも蛋白同化促進作用を示す

ゼラノール 繁殖、皮膚・粘膜、運動器官

 
 
牛では雄性ホルモンや黄体ホルモンだけでなく、卵胞ホルモンも蛋白同化促進作用を示す。
 
 
これらのホルモンの徐放性製剤を肉用肥育子牛の耳介皮下に植込むと飼料効率が10~20%上昇する。
 
 

使用薬物

 
 

卵胞ホルモン

エストラジオール、ゼラノール(zeranol)が使用される。

 

雄性ホルモン

テストステロンとトレンボロン(trenbolone)が使用される。

 

黄体ホルモン

プロゲステロンが用いられる。

プロゲスチンの作用は雄性ホルモンに類似する。

 
 

作用機序

 
 
牛に卵胞ホルモンを投与すると成長ホルモンとインスリンの血中濃度が上がる。これらのホルモンは蛋白合成を促進する。
 
 
雄性ホルモンは①筋肉細胞にあるアンドロゲン受容体に結合し、蛋白の分解を抑制して合成を促進する。また、②血中の甲状腺ホルモン、特に遊離型T₃の濃度を下げる。
 
 
T₃は筋の蛋白回転率を速めるので、これを抑えることになる。
 
 
黄体ホルモンは恐らくアンドロゲン受容体に働く。
 
 

使用法

 
 
最も効果的な使用法は血中の卵胞ホルモンを若齢雌牛の血中濃度に合わせ、雄性ホルモン濃度を若齢雄牛の血中濃度に合わせるような投与法です。
 
 
従って①去勢雄牛には卵胞ホルモンと雄性ホルモンの配合剤を用い、②雌子牛には雄性ホルモン製剤を用い、③雄子牛(多くの国では肉用牛を去勢しない)には卵胞ホルモンを用いる。
 
 
本邦で用いている唯一の製剤はエストラジオールとプロゲステロンの配合剤で、乳牛雄去勢子牛の肥育に用いている。
 
 
ECは域内における肥育ホルモンの使用を禁止し、同時に使用している国からの牛肉の輸入を強く規制している。EC以外の国々では使用されています。

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