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デキストラン鉄(iron dextran complex,注射用鉄化合物)

デキストラン鉄 呼吸器循環・体液平衡

 
 
デキストラン鉄は水酸化第二鉄と低分子デキストランとの複合化合物で、通常の製剤は1ml中に100mgの鉄を含有する筋注用製剤です。
 
 
人ではアレルギーを起こしやすい薬物に分類されていますが家畜での過敏症は極めて稀です。
 
 

臨床応用

 
 
動物用医薬品としては事実上すべての豚新生子に投与されるので使用量が多い。
 
 
また貧血症の治療に用いる臨床家も多い。
 
 
貧血や出血の治療のためにデキストラン鉄を注射する時は必要量をなるべく正確に推定して投与することが必要です。
 
 
過量投与の危険性は鉄塩の経口投与より高いからです。
 
 
貧血の場合の投与量は次式で計算する。
 
 
必要鉄量= $\frac{正常血色素量 – 患畜血色素量}{100}$ X 循環血液量 X 0.0034 X 1.5(g)
 
 
正常血色素量と循環血液量には多くの動物種での平均値15g/dlと80ml/kgを用いてよい。
 
 
係数0.0034は血色素1g中のFe量(g)、1.5は貯蔵鉄を満たすための係数です。
 
 
出血後の鉄投与量は、次式で計算する。
 
 
Fe量 → 出血量 X 0.15 X 0.0034(g)

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