薬理作用
炭酸脱水酵素は末梢組織で炭酸ガスと水から重炭酸(炭酸水素酸)イオンを作り、肺では重炭酸イオンから炭酸ガスと水を作る。
さらに体内の全ての分泌液中の重炭酸Na量は分泌細胞中のこの酵素の活性によって決まるので、各々の分泌液のpHの決定要因になる。
腎糸球体では血漿中濃度のHCO₃⁻が濾過されるが、近位尿細管で再吸収される。
炭酸脱水酵素が阻害されるとこの再吸収が阻害され、共役するNa⁺の再吸収も抑制され、利尿作用が出る。
アセタゾラミド(acetazolamide)
経口投与すると速効的に尿量が増加するが、尿中には多量の重炭酸塩が排泄されるのでアルカリ性尿になる。
またK⁺やリン酸の尿中の濃度も他の利尿薬の場合よりかなり高くなる。
臨床作用
高濃度のKを含むアルカリ性尿を排泄させるので、利尿薬として用いる利点がなく、また危険でもある。
したがって眼房水や脳脊髄液の分泌抑制作用が緑内障や癲癇など特殊な疾病の治療に用いられる。

