
●動物分類学上の位置
- 脊椎動物門:Vertebrata
- 鳥類綱:Aves
- 水禽目:Natatores
- 雁鴨科:Lamellirsstres
- 雁属 :Anser
- 鵞鳥(ガチョウ):Anser domesticus L.
ガチョウの起源
野生のガン(雁)を家畜化したものです。これに3つの起源が考えられています。
●ヨーロッパおよび北アジアに広く野棲する灰色雁(Anser anser)および真雁(Anser albifrons)からでたヨーロッパ原産のもの
●ナイル渓谷に野棲するナイル雁(Chenalopex aegytiacus)からでたエジプト原産のもの。
●中国北部に野棲する酒面雁(Cygnopsis)からでた中国産のもの。
ガチョウの飼育は古代エジプトがもっとも古く、B.C. 2000~3000年ころからと推定されています。ただし、現在エジプト原産のガチョウは、その分布範囲も狭く、数も少ない。
ヨーロッパでは、ギリシャのホーマー時代に、すでにガチョウが飼われており、バビロニヤ地方から輸入されたとみられています。
また、中国もガチョウ家畜化の年代は、相当古いといわれています。
日本における歴史
中国より輸入されたのか、またもともと本邦にあったのか不明です。
文献に現れた最初は、雄略天皇の朝に呉からガチョウの献納があったことがあります。また、足利時代にはすでに食用になっています。
徳川時代に肉が賞味されていたことを示す文献もあります。
明治維新前に、ヨーロッパ種が長崎を経て、京都その他にも入っています。明治初期には、白色支那種が本邦のガチョウの大部分でした。
その後、漸次、欧米種が輸入され、本邦では大体、観賞用や品評会用でした。食用としてはわずかに、クリスマスの食卓に特別の人が用いる程度でした。
ついに、ふつうの食用として飼育されるまでにはいたらずに、現在に至ります。
品種の分類法
主な用途は肉用ですから、すべて肉用種というべきのものでしょう。とくに産卵の多いものは、いまだ育種されていません。
白色シナガチョウ(White Chinese)
中国大陸北部の原産。シナガチョウには、羽装の白色と褐色とのものがありますが、白色が多い。近年、アメリカに輸入されて改良されました。
外観
羽装白色、頭部前端にコブがあります。体格はガチョウとしては小型で、成体重は、雌4.5kg、雄は5.5kg
能力
産卵数は年間40個くらいで、卵重は160g。強健で飼いやすく、肉質も比較的良い。
外敵に対する警戒心は、ガチョウのうち、これが最強です。
分布
アメリカ、カナダに多い。
本邦にいるガチョウの大部分は本種ですが、その羽数は少ない。
