ニワトリの疥癬治療

ニワトリ疥癬症
ニワトリ疥癬症

ニワトリ疥癬症とは

ニワトリアシカイセンダニが寄生して起る皮膚病で、ニワトリでは脚に増殖性の角化した痂皮形成と趾列の変形を認め、重症になると歩行困難となります。





鶏疥癬症に罹っている烏骨鶏の動画~かなりの重症のようで痛そうですね。どこかの展示施設のようですが、床材も糞だらけで隔離治療もせずに展示している。来園者に当施設は動物の管理が出来ていませんよ!とアピールしているようなものです。

イベルメクチンでの鶏脚疥癬治療

鶏病研究会報にてイベルメクチンでの鶏脚疥癬治療についての論文

烏骨鶏19羽を飼養していた農家で、鶏脚疥癬症の発生を認めた。


発生は12ヵ月齢以上の7羽にみられ、脚に増殖性の角化した痂皮形成と趾列の変形を認め、病変部の擦過標本を鏡検したところ、多数のニワトリアシカイセンダニ(Knemidocoptes mutans)が確認された。


歩行困難を呈した重症の2羽を隔離し、イベルメクチン(1mg/kg)を8日間隔で2回筋肉内注射し、治療を試みた。その結果、投与後8日目頃より病変部の痂皮は剥離し、20日目頃には皮膚の再生が認められた。


中程度の症状を呈した残り5羽については、農場内でイベルメクチン(0.5~0.8mg/kg)を13日間隔で2回投与した。その結果、投与後13日から28日頃までに症状の改善が認められ、体重は平均で12.7%増加した。


以上の成績から、イベルメクチンは本症に効果があるものと考えられた。

https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010641484.pdf

我が家の鶏は鶏脚疥癬症に罹ったことがないので、鶏にイベルメクチンを投与したことがありませんが、イベルメクチンは鶏脚疥癬症に効果があるようです。


鶏病研究会報によると歩行困難を呈した重症の2羽を隔離し、イベルメクチン(1mg/kg)を8日間隔で2回、中程度の症状を呈した残り5羽については、農場内でイベルメクチン(0.5~0.8mg/kg)を13日間隔で2回投与。投与後13日から28日頃までに症状の改善が認められ、体重は平均で12.7%増加したとのこと…


鶏に投薬する場合、イベルメクチン6mgの錠剤だと4等分にカットして粉末にしてハチミツ等に混ぜて鯉餌の配合飼料に絡めて投薬できそうですが、普段からオヤツとして鯉餌を与えて慣れさせておかないと難しいかもですね。投薬には工夫が必要なようです。

疥癬タヌキにイベルメクチンを投薬した記事

禿げタヌキを治療したいんだが~其の1
(写真は他サイトからの借り物ですが、自宅庭やその周辺に出没する疥癬タヌキは写真の個体とそっくりです)禿げタヌキが庭に出没1~2年くらい前から野生のタヌキが自宅周辺の住宅地で見掛けるようになって、夜間に自宅庭で鶏の餌であるくず米を食べにちょく

イベルメクチンの滴下タイプ

アイボメック(イベルメクチン1%)
アイボメック(イベルメクチン1%)

イベルメクチンの滴下タイプにアイボメックという商品があります。アイボメックは豚用の寄生虫駆除剤ですが、小鳥や鶏の疥癬やダニ、シラミ駆除に使用されています。


使用量は体重1kgあたり300mcg(0.03mL)ですので、鶏の背中側の首筋の地肌に1~2滴、脚に滴下しても良いかと思います。滴下して7日間隔で2~3回、重症の場合でも3回の滴下で良くなると思います。アイボメック注は200ml/500mlがあり、海外個人通販では200mlで10,000円、500mlで20,000円と高額ですが、常備しておきたい駆虫薬です。

動物病院か個人輸入で入手できます。

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