インドクジャクの飼育繁殖法 Common peafowl

インドクジャク
インドクジャク


成鳥の孔雀の飼い方は一般雉類のそれと同じで良いのですが、半径2mにも及ぶ尾筒の羽のディスプレーの為に、可なり広い場所を必要とします。


然し一つがいならば、高さ2.5m、4坪の広さがあれば産卵も可能です。


卵が大きいですから、棲り木から落とすと割れてしまいます。


産卵期には禽舎内に砂を沢山敷き、且つ棲り木を取り除いておくのも一つの方法ですが、なるべく棲り木を低くして常置します。


孔雀は棲り木上で産卵する事があります。卵が大きい場合は卵が出にくい為に棲り木上で両脚でふんばり、力を入れると排卵が楽になるので棲り木に上って産卵する事になりますが、飼育者が棒でたたいて下へ降りて産卵するようにするべきです。


インドクジャクは寒気にも強く、零度以下になっても特別の保温はいりませんが、真孔雀は赤外線で保温した部屋で冬期飼えば成績があがります。


孔雀は雑食性で何でも食べるのですが、穀類と野菜を与えれば良いので、又、養鶏用の配合飼料が大変結構です。又、産卵1ヶ月前から魚粉を10%余分に追加します。


ミルワーム、どじょうの焼いたもの、卵黄などを与えると一層結構です。


前にも少し述べましたが、孔雀は広い処で放し飼いにすれば地面の窪みに産卵し、自分で抱卵しまた育雛をしますが、此の場合は卵は7~8個以上はせず(普通は5~6個)、損をします。


やはり、人間が集卵して孵卵器か、仮母に抱卵させるのが得です。


仮母としては、此の大きい卵はチャボならば2個位しか抱けないでしょうが、普通は烏骨鶏、七面鳥などが良いと思います。


孵卵器で27日前後で孵化致します。


非常に温暖な地方では2月から産卵を始めるようですが、普通日本では5月からであろうと思います。産卵開始の時期は温度よりも1日中の日光照射時間の長さに関係します。


従って此れは地球上の緯度に関係して来ます。孵ったばかりの雛は羽冠がありませんが、約20日ないし、1ヶ月後に羽冠が現われます。成鳥の孔雀を想像せしめる頸が長い雛です。


動作が不活発で、餌も初めは余り食べないで困ります。最初の数ヶ月は外観で雌雄の区別が困難ですが、半ヶ月位すると、頭頂の色、即ち雄は青色、雌は褐色であることから解りますが、尚不確かでしょう。


非常に明瞭に区別が出来るのは生後1ヶ年です。


この頃になりますと、全身に雌雄の特徴がはっきり現れます。即ち、雄の翼羽に白黒の縞が現れますが、雌は一様に褐色です。


然し、目玉の円紋を有する羽は生後3年目からでないと見えません。


孔雀の産卵期は生後3年目から10年目位迄ですが、寿命は大体25年位はあるだろうと言われています。


毎年1つがいから7~8羽の雛をとる事は難しくありません。


インドクジャクには真孔雀または突然変異種との交雑種も非常に多いのですが、交雑種は有精度は低いのですが、尚有精卵を産み、次代を作る事は出来ます。


野生雉類は鶏より栄養価の高いものを与える必要があります。


それは彼等は山野では、植物から、葉、球根、種、穀類などを摂り、動物としては昆虫類を沢山食べ、その他の虫類、小動物を取って食べており、其の上、小石、有益な細菌を土壌から摂っているので、栄養価は高いものになります。


飼料学の研究者はよく研究して此等にまさる合成飼料を完成しており、此れが前号で紹介しましたプリナの雉水鳥用ペリット飼料なのです。


孔雀は出来るだけ湿気のない乾燥した処で飼う可きで、また砂地にしておきます。


土壌は数年に1度は必ず消毒とか客土をすべきです。客土と云うのは、舎内の汚れた土を厚さ5cm位除去し、新しい土を他から入れる事をいうのです。
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