カラヤマドリ Elliot’s pheasant

カラヤマドリ
カラヤマドリ


此の鳥も中々美しい鳥で、或は我がヤマドリより美しいかも知れません。尾はヤマドリの方が遥かに長く立派です。


以前、良い種禽がなかった時分には繁殖の難しい鳥とされたのですが、近時は良い種禽が輸入されて以来、繁殖も容易になり雛も沢山とれています。


支那東部の深いジャングルにおり、普通には見られません。眼の周囲は赤く、頭頂は灰色、頸は白いのですが、喉は黒褐色で、背と胸は橙褐色です。


腰と尾筒の羽の黒に白で縁どられているのはとても美しいです。尾は灰白色に茶色の太い縞になっております。


雌は全体が茶色ですが、中に黒と褐色の斑点が多数あります。カラヤマドリの欠点は非常に臆病で、神経質で、禽舎で孵化した雛も中々人に馴れる事はありません。


又繁殖期に或いは其れ以外の季節でも、雄が雌をつつき殺す事が多く、此の鳥も前述のヤマドリ同様、雌雄を別々に飼うのが安全です。


雄が雌を殺すのはほんとに突然の出来事で、平素仲良く同居している場合でも突然殺されることがあります。


雌雄を同居で飼う場合は、禽舎の中に棲り木を高く設置して、雄の片翼を切り空を飛べないようにしておけば、雄に襲われたとき、雌は棲り木上に逃げる事が出来ます。


カラヤマドリは、短い多少の声は出しますが、大体沈黙の臆病ものです。


雄1羽に雌2~3羽という組み合わせで飼うのは結構です。雄と雌を1:1で飼っても、雄1に対し雌3で飼っても卵の有精度に変わりはないですから、1:1の飼い方は損です。


繁殖期は3月に始まることが多く、産卵の最も早い雉の一つです。


産卵の終わるのも早く5月終わり頃に産卵を止めます。


卵は隔日に1個ずつします。卵の大きさは4.5cm x 3.5cmで目方は29.8gです。


産卵は夕暮れで、有精度は良く70%位あります。カラヤマドリも禽舎内繁殖を繰り返します。近親繁殖の悪影響が出てくるかも知れません。野外捕獲の鳥が入手出来れば、此の新血の導入によって、近親繁殖をさける事が出来ますが、日本では近親繁殖の弊害が出る程には長年の繁殖はされていないでしょう。
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