鳥類の人工授精で用いる雄鳥について

鳥類の人工授精で用いる雄鳥について
鳥類の人工授精で用いる雄鳥について

満足な結果を得るためには、雄は次の条件が望ましいです。

1,成鳥で、健康で且つ其の種属の代表的なもの。


2,性的に活動的である事。(これは繁殖期が限られた季節の鳥では特に重要です)


3,良く馴れている事。少なくとも捕獲と操作の際、驚かない事。


4,外部寄生虫がいないこと。若干の寄生虫は腔門付近を刺激して、雄の性器の露出を困難にし、又は鳥に苦痛を与えます。


5,雌からは分離しておくべきですが、雌が見える処に置く方が良い。


6,特に外の高温、または、過熱状態に置くべきではない


操作について

精液の採取の為に、雄を保持する数種類の方法が老練家によって考案されました。一人または二人で行う方法がありますが、次の二人法が鳥が飛び又、羽に傷が付くことがなくておすすめです。


雄は頭部を操作者の方に向け、その竜骨を左手の掌に横たえて保持します。次に右脚を第1と第2の指の間に挟みます。右手で持って、鳥の背の中ほどから尾の方へさする。


他方左手指で下から腹をマッサージします。数回、激しくさすった後、右手を背からその親指と人差し指が腔門の両側に圧力を加え得る位置まで移します。


同時に、左手指をもって、腹に圧力を加えます。こうすることによって、普通性器は伸長して精液が射出するようになります。この際、僅かに搾る様にすれば、精液の流れを増加します。


助手がこの精液を眼科用のカップか或いは他の滑らかな縁の小さな容器に取ります。若鳥の場合、特に水鳥では性器は完全に伸長しない事もありますが、精液はやや反転した腔門の表面に流出しますので尚、精液の採取は可能です。


記憶すべき点

1,捕獲後は直ぐ雄を刺激して、精液を採取するべきです。比較的馴れた鳥でもほんの数分間鳥を保持することによって、それが採取に影響します。


2,成功の秘訣は通常操作法に熟練(練習)することです。


3,未経験の雄に最初の実施は多くは失敗の結果となります。若干の雄は精液を出す際に、大小便をします。何時も精液だけを採取するように努力するべきです。汚れた精液は良好な結果になりません。この汚れを少なくする為には、精液採取の4ないし6時間前から餌と水を与えないでおくことです。


4,採取される精液の量は鳥によってかなりの違いがあり、大概は0.1cc~0.4ccの間の分量です。


5,再び精液採取が可能になる必要な時間は雄によってかなりの違いがありますが、普通は2日ないし4日毎の採取ならば、鳥を傷める事はありません。


6,精液は出来るだけ早く使う事。1時間あるいは2時間ならば授精能力に大した変化はありません。また、工夫をすれば更に長時間でも保持出来るでしょう。精液の脱水を防ぎ、且つ其の温度を採取した雄の体温以下に保つ事。
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