鳥類での人工授精法の利点

人工授精法の利点
人工授精法の利点

野生鳥は一般に自然受精によって繁殖をするのですが、新しく人工授精法が野生鳥にも広用されて来ています。本法は既に家畜家禽の改良増殖に非常に役立ったのですが、1780年に犬について、イタリーのスパランツアー二が研究したのが初めてです。


その後、1914年にソビエト(現ロシア)のイワノフが成功し、1935年にはアメリカでマッサージ法が考案されて以来、急速に進歩しました。しかし、野生鳥については内外において僅かの例しかなく未だ稀種鳥類の増殖に役立たせる処までいっていないのですが、人工授精法には次の利点があります。

1,雄が雌を殺すために同居で飼えないとか、また雌が交尾を拒否する場合にも繁殖が可能です。

2,精液を希釈して分けて使用すると、1羽の雄に対する雌の数が増加した事になり、結果は増殖に役立つ。

3,精液は4日間の有効性があるので、雄がいない遠方まで持参することによって、雌に授精することが出来る。近年は、有効性が更に長期間に及ぶ希釈液も考案されている。

4,鳥の体の構造上の理由で、自身では授精できない場合にも、本法によれば授精できる。

5,異種交雑種を作るには便利である。


以上の数々の利点がありますので、今後の研究によって人工授精法は稀種鳥類の増殖に役立てる事ができるようになると思います。

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キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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